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合わせるように桜が開花…のと鉄道が約3か月ぶり全線運転再開「地元の人に一部でも光を与えられる存在に」

地元の住民が待ちわびていました。

一部区間で運休が続いていたのと鉄道が6日、およそ3カ月ぶりに全線で運転再開しました。

6日午前5時半…

記者:
「地震発生からおよそ3カ月、このあといよいよのと鉄道が全線で運転を再開します」

能登半島地震で線路がゆがみ、トンネルに土砂が入るなど大きな被害を受けたのと鉄道。

穴水駅までの全線開通はおよそ3カ月かかりました。

穴水駅にはこの日を待ちわびた多くの人が…

住民:
「当初閉鎖されていた駅が徐々に復旧されてきて、きょうを迎えたということで感動しています」
「本当に感無量というか…これからものと鉄道を愛していきたい。風景が一番いいなとあとやっぱり人の好さもある、復活してよかったなと思います」

出発式でのと鉄道の中田哲也(なかた てつや)社長はこう決意しました。

中田社長:
「きょうの運行再開はただの運行再開にとどまりません。未来への希望の象徴となるもの。完全な復興を目指しこれからも安全を最優先に信頼される鉄道を目指しましょう」

そして午前6時12分…

出発進行の合図を任されたのは、能登鹿島駅で花を育て続けている「桜娘ズ」の佐藤まゆみさんです。

佐藤さん:
「お見送りできたのでうれしいです、涙涙です、私たちも頑張りますのでいずれ生まれ変わった発展した能登を見ていただきたい」

一番列車に乗り込んだのはおよそ40人。

乗客:
「普段に戻ったんじゃないですか良かったです、絶対欠かせない存在ですよね、仕事もいかないといけないし遊びにいくのものと鉄道やし。落ち着きますわ」
「のと鉄道というか能登全体の雰囲気がまったりしていて田舎らしい里山らしい風土がいいなと思っています。これからも乗って応援したいと思っています」

のと鉄道 山崎さん:
「元日ここにいて列車が止まるところから見ていて穴水から走り出すということで感慨無量。地元の人に一部でも光を与えられる存在になればいいな」

さらに沿線には…

家族:
「祝!全線再開!頑張れのと鉄道!」
父:
「小さいころよく(のと鉄道で)奥能登までいったんですね。ここずっと海沿いを通っていった思い出があってきょうは応援にきました」

そして能登さくら駅の愛称で親しまれる能登鹿島駅では、のと鉄道の運行再開に合わせるように桜が開花。

およそ3カ月ぶりに停車する列車を住民とともに出迎えました。

住民:
「感慨深い」

のと鉄道は能登中島ー穴水駅間を当面、速度を落として運転するため一日14往復、28本での運行となります。

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