被災者を勇気づける…石川県警音楽隊が震災後初めて珠洲市の避難所で演奏 悪質商法等への注意も呼びかけ

03/19(火) 16:54

県警の音楽隊が震災後初めて珠洲市の避難所で演奏を行いました。

メロディーと一緒に届けたのは「癒やし」と「注意喚起」です。

記者：
「真剣に耳を傾ける方、目を閉じてリズムを取る方。避難所となっている蛸島小学校の体育館に石川県警音楽隊の生演奏が響き渡っています」

まだおよそ50人が避難生活を送る珠洲市の蛸島（たこじま）小学校。

ここで演奏したのは石川県警の音楽隊です。

県警音楽隊にとっては、震災後、初めてとなる演奏です。

避難してる人に元気になってもらおうと「ふるさと」や「上を向いて歩こう」など5曲を披露し蛸島小学校の児童や体育館で避難生活を送る人などが耳を傾けました。

聞いた人は：
「響きましたね癒されました。これから頑張っていこうかなと」
「すごく感動して涙が出そうになりました」
「ちゃんと復興してくれるといいなってそれだけですね」

そして、県警音楽隊はメロディーだけでなくもうひとつ伝えたいことが・・・

警察官：
「警察官が指導・ノイズ本当に契約をして大丈夫なのかどうかというのを確認してから工事をして頂くようにお願いします」

還付金詐欺などの特殊詐欺や悪質商法の被害防止です。

県内では、今年に入り2月末までにすでに12件の特殊詐欺事件が発生していて被害額はおよそ2000万円に上ります。

さらに、雨漏りを防ぐブルーシートの取り付けで、法律に基づく書面を交わさなかった特定商取引法違反事件も発生しています。

警察官：
「音楽隊の演奏を見て喜んで頂いている姿が私たちにとっても大きな力になります」
「発災から還付金詐欺等の被害も発生しております」
「お互い声を掛け合って被害に遭わないようにお互いで気を付けていくということが大切ではないかと思っております」

参加者は演奏に聞き入るとともに、特殊詐欺や悪質商法の被害に遭わないよう意識を高めていました。