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破断や湾曲が至る所で…奥能登の足「のと鉄道」復旧への見通し見えず バスによる代替輸送も検討

奥能登の足として多くの住民が利用してきた「のと鉄道」は、地震で線路が破断したり大きく曲がるなどして、復旧のめどがたっていません。このためバスによる代替輸送も検討されています。

「のと鉄道」は奥能登の足として、多くの住民が通勤通学に利用してきた鉄道です。

今回の地震で乗客や乗員にケガはありませんでしたが、七尾市と穴水町を結ぶおよそ33キロある線路は、破断したり湾曲したりするなどして大きな被害が出ました。今のところ、復旧のめどは立っていません。

本来真っすぐだったはずの、車両の検査などをする車庫に繋がる線路も、大きくずれ、使えなくなっていました。

のと鉄道の中田哲也社長:
「これが使えないといろんな検査業務に支障が出る、運行にも支障が出るということで必要な場所」

被害を受けたのは、線路だけではありません。

Q車両にエンジンかかっていますが
中田社長:
「ここで今、国土交通省の方が打ち合わせをされているんです、テレビ会議を。ここ(車両を)打ち合わせの場所として提供している」

駅舎のすぐそばにある、のと鉄道本社の建物が利用できない状況になっていました。

鉄道災害調査隊=レイルフォースが線路への被害を調査しましたが、未だ被害の全容は把握できていないといいます。

中田社長:
「のと鉄道の利用者の7割が定期利用者であることを考えると、1日も早く復旧を目指したい。利用していた方の少しでも不安解消になるためには、早く復旧の見通しを示す、一刻も早く皆様にお示ししたいと思っています。もうしばらく待っていただきたい」

のと鉄道では、復旧の見通しが立たないため、バスでの代替輸送を検討しています。

桜のトンネルが美しい「能登さくら駅」や、熱々の能登かきを味わうことができる「あつあつ亭」、海沿いを走る美しいのと鉄道の姿を再び見ることができる日はいつになるのか。地域の足を守るため懸命な復旧活動が続いています。

19日夕方、七尾-能登中島駅間の運転再開について、のと鉄道とJR西日本は2月中旬に向けて復旧工事を進めると発表しています。

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