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断水で自慢の焼きそばは提供できず…40年以上続く七尾市のお好み焼き店が再開 店長「みんなの力に」
地元で40年以上親しまれている石川県七尾市のお好み焼き店が、16日から店の営業を再開しました。
創業40年以上になる七尾市のお好み焼き店「平野屋」。店内の壁には亀裂が入るなど、地震の爪痕は今も残っています。
店長の平野直樹さんは地震が起きた際も店にいて「崩れて死ぬんじゃないかという思いをした」と振り返ります。
Q.被害額は
「平野屋」の店長 平野直樹さん:
「ちゃんと計算してみないとわからないですけど、500万円近くはいくんじゃないかな」
これまで近くの避難所で炊き出しの手伝いなどをしていましたが16日、店を再開しました。
キャベツや豚肉などの材料が、市内近辺で調達することができるようになったためです。しかし断水が続いているため、水をふんだんに使う看板メニューの焼きそばは提供することができません。
それでも、平野さんは地元の力になりたいと、店を再開させました。
平野さん:
「僕ら飲食業というのは、お客さまに助けて頂きながら来て頂いてできる商売なので、こういう時こそお客様の力に、地元のみんなの力になれるようにと思って再開しました」
久しぶりに食べる慣れ親しんだ味に、お客さんの表情も緩みます。
客:
「たまに来たいなと思いながら(地震で)なかなか来れなくて。七尾市で仕事させてもらっているので、何かお金を使おうときょうはおいしく頂きました」
大変な状況の中でも、住民は少しずつ前を向き始めています。