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患者「ここまで長かった」認知症の進行遅らせる効果期待の新薬「レカネマブ」北陸で初めて金沢大病院で投与
アルツハイマー病による認知症が軽度な患者などに有効な新薬「レカネマブ」が、北陸で初めて金沢大学附属病院の患者に投与されました。
北陸で初めて新薬「レカネマブ」が投与されたのは、軽度認知障害と診断された県内の80代女性です。
レカネマブは、日本の製薬大手エーザイとアメリカのバイオジェン社が共同開発した新薬で、投与するとアルツハイマー病の原因物質を除去することができ、認知症の進行を遅らせることが期待されています。
2023年12月に保険適用となり、今回の投与が北陸では初めてです。
投与された患者:
「ここまで来るのが長かったもので(治療が)上手くいくといいなと、ただそれだけを願っています」
金沢大学脳神経内科学の小野賢二郎教授:
「北陸でも金沢でやっと一例目のスタートが切れたという事は重要な日になったと思いますし、この後もこの治療を希望する方の問い合わせが、当院にもたくさん寄せられていますので、皆様の期待を裏切ることなく、かつ慎重に治療を行っていきたい と思います」
レカネマブは点滴によりおよそ1時間で投与され、患者は2週間に1度通院し、半年ごとに効果を確認するということです。
金沢大学附属病院は、1月5日から脳神経内科に「レカネマブ専門外来」を設け、専門医が患者をサポートします。