薬剤師不足で奥能登に十分届かず…金沢市本社の薬局が他の市町で調剤し医薬品配送 通常営業戻るまで支援

01/16(火) 16:17

金沢市内に本社を持つ薬局が、奥能登の薬剤師不足や医薬品不足を補おうと他の市や町で調剤する取り組みを始めています。

地震で着の身着のまま逃げた人も多く、輪島病院の敷地内にあるあおぞら薬局輪島店には、薬を紛失してしまった人や飲み薬がなくなったという被災者が続々と訪れています。普段の2倍以上です。

あおぞら薬局輪島店の薬剤師 飯川俊彦さん：
「この状況もいつ改善されるか分からない中ではありますけども、医療従事者としては患者さまの健康維持を図っていただけるように、なるべく要望に応えられるように努力していきたい」

しかし、薬剤師は人手不足です。被災地には医薬品が十分届くわけではありません。そこで、あおぞら薬局では医師の指示に基づいて奥能登以外の店舗で、代わりに薬の調剤を行って配送する取り組みを5日から始めています。

この取り組みで、患者に適した薬をまとまった量を渡すことが可能になります。

この支援は、奥能登地域の店舗が通常営業できるようになるまで続きます。