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被災者「耐えてきて良かった」…防衛省チャーターのフェリーが「休養施設」に ひと時の休息
能登半島地震で被災した石川県七尾市では、大型フェリーを使った「休養施設」の運用が始まり、被災者にも笑顔が広がりました。
七尾港に停泊しているのは、防衛省がチャーターした大型フェリー「はくおう」です。
避難生活が長期化している被災者に、1泊2日で休養をとってもらうために用意されました。船の中は暖房もが効いて暖かく、扉もあってプライバシーも保たれ、ベッドもあります。
和室や洋室などの個室が用意され、レストランでは船内で調理した温かい食事も提供されます。
さらに、足を伸ばしても十分な広さのある大浴場もります。
初日の14日、フェリーを利用する被災者に楽しみにしていることを聞きました。
避難している女性:
「お風呂とか、全然この2週間は入れていないのでそれが楽しみ」
避難している西村広文さん:
「我慢してきてこういう時間が訪れたことにほっとしたというか、耐え忍んできてよかったなというのが正直なところです」
実家への帰省中に被災した、西村広文さんら被災者を乗せたバスがフェリーの中へ入って行きました。
そして、2週間ぶりに入浴ができた西村さんは、表情が少し和らいだようにみえます。
避難している西村広文さん:
「2週間ぶりなので顔もそうですし、髪の毛がずっとベタベタだったので。今この瞬間は最高です、ありがとうございます」
Q.ほかの皆さんの表情は?
避難している西村広文さん:
「みなさん多分今年に入って、震災以降初めての笑顔なんじゃないかと思います」