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半歩でも日常生活取り戻す 珠洲市では遅れて新学期に 能登町では再開に向け…生徒「毎日来たい」
政府は能登半島地震を地域を限定しない激甚災害の「本激」に指定することを決めました。石川県内の死者数は213人、いまだ2万3000人あまりが避難する中、珠洲市の小学校などでは新学期が再開しています。
岸田首相:
「本日、特定非常災害及び激甚災害の指定を閣議決定いたしました」
政府は能登半島地震を地域を限定しない激甚災害、「本激」に指定することを決めました。これで被災したすべての自治体を対象に復旧事業における国の補助率が引き上げられます。
県によると、これまでに死者は213人確認され、避難者は2万3650人にのぼっています。
「いただきます!」
こうした中、珠洲市の直(ただ)小学校では遅れていた新学期が始まりました。ここは体育館などが避難所になっているものの、教室の安全を点検したうえで授業を再開しました。
児童68人のうち、初日に登校できたのは30人です。
直小学校・道端専次校長:
「子供たちの心にどんなダメージがあったかということがとても心配でした。きょうの挨拶、歌声の中に子供たちのパワーがちゃんとあるということがわかってとても安心しました」
珠洲市によると、まだ新学期を迎えていない8校の再開を急いでいますが、児童の半数は市外に避難していて、無理な登校は強要しないということです。
一方、こちらは―。
「起立!おはようございます!」
避難所となっている能登町の小木中学校です。まだ、新学期は迎えられませんが、日常生活を取り戻すため登校する機会を設けました。
中学1年生:
「学校に来て勉強すると普段な感じがして心が落ち着く。あすも来週もきたい」
中学3年生:
「受験なので勉強できなかったので来て良かった」
半歩ずつでも前へ。少しずつ日常を取り戻すことは心のケアにもつながります。