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金沢への避難「簡単ではない」車中泊が限界に近づく輪島市議 それでも地元離れられない理由「空き巣が…」

能登半島地震発生から8日が経ちました。被災地から金沢への移動なども始まっていますが、中には地元を離れられないこんな理由を明かす人もいます。

約180人がすむ輪島市三井町興徳寺(こうとくじ)地区。地震発生後、倒壊しなかった車庫に食料を持ち寄り日中は10人ほどが身を寄せています。

門前徹市議:
避難所というか公民館は、高齢者とかを優先しているので健康な人は車中泊で乗り切っています

車中泊をしている門前徹さんです。

門前徹市議:
おととい(3日前)からガスボンベ式の発電機を人から借りれたので電気起こしてお風呂を沸かして順番に入ってもらってます

入浴している住民:
(Q.お父さんお風呂どうですか)
大変助かります。一週間ぶりですわ。気持ちいいです

この風呂には、近くの避難所に身を寄せる人など1日10人程度が入りに来ています。

入浴している住民:
すっきりしました本当に。お風呂入られるなんて夢にも思ってなかったしすっきりしました感謝でいっぱいです

住民たちによる助け合いで何とか過ごしているものの本音はー。

門前徹市議:
車中泊している人らをどこに収容するのかそうじゃないと本当に車中泊もそろそろ限界なのでまずそこ

県は金沢市に「1.5次避難所」を設け、県の内外の旅館やホテルなどに避難させる方針を打ち出しています。

しかし、門前さんは「そう簡単ではない」と話します。

門前徹市議:
(Q.コミュニティとして今後どこかに避難とか考えていかないと)
みんなで金沢に行ってここを空けるわけには行かないので空き巣だとかそういうのは実際いたので。やっぱり身近なところで寝れる所を作って、あるいは順番に車中泊して警備するかみたいな恰好じゃないと。いくら金沢に行けるといってもそうそう家は鍵も閉まらないし、戸も閉まらない、窓も割れてる自由に出入りできるような状態で開け放しにしてはいけない」

こうした住民の不安を軽減させる取り組みが求められます。

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