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荒俣宏と三浦しをんが受賞、今年度の泉鏡花文学賞2作品が決定 「泉鏡花が好きなのでうれしい」

今年度の泉鏡花文学賞に荒俣宏さんの「文明怪化奇談」と三浦しをんさんの「夜の恩寵」の2作品が選ばれました。

1973年に泉鏡花の生誕100周年を記念して設けられた泉鏡花文学賞。6日、都内で選考委員会が開かれ文芸関係者から推薦された30作品の中から荒俣宏さんの「文明怪化奇談」と三浦しをんさんの「夜の恩寵」の2作品が選ばれました。

このうち荒俣宏さんの「文明怪化奇談」は幕末から日清・日露戦争にかけての日本で新聞記者を務めた高齢の6人が、記事に出来なかった奇談を語る短編集です。歴史上の人物や出来事を盛り込み戦争や権力に対する反感、信念をもって時流に逆らおうとする敗者や弱者への敬意が描かれています。

荒俣宏さん:
「新聞の明治における役割をメインにおいて書いたのが今回の本で。情報がいろいろなものを制するそういう認識をかこうと思って20年間かけて書いた。」

また、三浦しをんさんの「夜の恩寵」は福井県出身の予知能力を持った家族3代が登場する作品集です。読者を幻想に引き入れる卓越した文章力で鏡花文学の幻想性との結びつきも感じさせる魅力的な作品と評価されました。

三浦しをんさん:
「泉鏡花が好きなのでうれしい。その名前を介した賞なのでうれしい。身近なカリスマ、ここでいうカリスマは悪い意味も含めた力も発揮する人に振り回されたり、その人から、その力からなんとか逃れたりする人々について書きたいと思いました。」

授賞式は11月21日、金沢市民芸術村で開かれます。

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