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「おとん、おかん、丈夫な子に生んでくれてありがとう」角中勝也の引退セレモニーで父・稔さんが見せた涙
今シーズン限りでの現役引退を表明していた石川県七尾市出身で千葉ロッテマリーンズ所属の角中勝也選手。その引退試合が今月2日、ZOZOマリンスタジアムで行われました。角中選手の最後の勇姿を見に球場を訪れた父の思いを取材しました。
今月2日の千葉・ZOZOマリンスタジアム。角中選手の最後の勇姿を目に焼き付けようと多くのファンが詰めかけました。
ファン:
「昔からずっと好きな選手だったので、自分も野球をやっていたんですけど、フォームを真似したりしていたので、思い入れの強い選手なので、きょうはもう『絶対行かなきゃな』と思って。」
ーーフォームを真似した効果は?
「結構打てるようになって。感謝しています。」
ーーどんな思いできょうを迎えた?
「『いつか来るんだろうな』っていう気持ちでしたね。それはきょうだったので、ちょっとまだ早い気はしますけど。なんとかワンヒット、できれば猛打賞を期待しています。」
中にはこんな人も…。
高校時代の同級生:
「角中とは高校の同級生で、一緒に野球をやってきて。きょうが最後ということで、角中の勇姿をしっかり生で見たいなと思って応援にきました。同期の星として頑張ってくれて、みんなを一つにつなげてくれたことも本当に感謝していて、最後にここまで頑張ってくれて誇りに思いますし、最後の勇姿をきょうもしっかりと見て、感謝を伝えたいなと思います。有終の美を見届けたいと思います。」
さらに角中選手の父・稔さんも地元・七尾市から9時間半かけて球場にやってきました。
角中選手の父・稔さん:
「20年前にはこんなことは思いもしなかったね。10年頑張ってくれるかなって、そんなようなことを思っていたんだけど。20年いるとは思わなかったな。」
稔さんは角中選手が子供のころ、自宅の工場を改装した練習場で365日欠かさず、厳しく指導してきました。
稔さん:
「『息子をプロ野球選手にしたい』、その一念やね。学校から帰ってきたら必ず玄関で待っていたから、本人は自分を嫌いだと思いますよ。」
ーーどんなプレーが見たい?
「プレーはいろいろ見てきたから、けがをせずに最後まで出てほしい。最後はスピーチもするだろうし、詰まらないで噛まないで、うまいことしゃべってくれりゃいいなと思って。自分が代わりに行って挨拶するわけにいかんやろ。」
「No.3、角中勝也!」
最後の試合を6番・レフトで迎えた角中選手。2回、ワンアウトランナーなしの場面で最初の打席が回ってきます。
「角中!角中!」
父・稔さんも角中選手への声援が鳴り響く応援席で見守ります。
角中選手は打席で粘りを見せますが、6球目で空振り三振に倒れます。
稔さん:
「ピッチャー、真剣勝負でやってくるなあ。ど真ん中に投げてくれればいいのに、厳しい球ばっかり…」
第2打席もファーストゴロに倒れた角中選手。迎えた第3打席、三球三振に倒れると、その裏、代わって入ったライトでフライをつかんだのが現役最後のプレーとなりました。
試合はロッテの2点リードで迎えた9回、3ランホームランで試合をひっくり返されると、3対4で敗れ、角中選手の引退試合を白星で飾ることができませんでした。
そして試合後に開催された引退セレモニー。角中選手が言葉にしたのは……。
角中選手:
「おとん、おかん。丈夫な子に生んでくれて、育ててくれて、本当にありがとう」
両親への感謝でした。そして今後についても……。
角中選手:
「今まで自分のことを指導してくださったコーチ陣の皆さん、今まで教えてもらった技術・感覚、すべてのことが自分の引き出しに入っています。またこの引き出しの中から、将来いい選手を育てられるように頑張ります。」
指導者への夢も口にしていました。
稔さん:
「感激しました。思い残すことはないです」
ーーきょうはどんな日になった?
「最高の日でしたね」
2度の首位打者や侍ジャパンへの選出など、輝かしいキャリアをおくった角中選手。現役を終えた率直な心境は……。
角中選手:
「満足です。もうおなかいっぱいです」