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年200万人が訪れる金沢21世紀美術館が来年5月に休館 改修の中身を聞いてみた

年間約200万人が訪れる金沢21世紀美術館は来年5月に1年間休館します。長期休館を前に館内、そして街中では少しずつ準備が進められています。

来年5月に休館を迎える金沢21世紀美術館。休館まで7カ月。改修に向け少しずつ準備が始まっています。この日職員が行っていたのは館内にあるサインの見直しです。現在使われているものはデザイン性が重視されていて、小さくわかりづらかったためです。

「サインは大きくなって見やすくなったけど、美術館の館内は何も変わらないと。え、美術館、何か変わったことあります? 3階建てになったりします?」
「しません」

今回の改修で何が変わるのか。広報の落合さんに聞くと…。

広報課・落合博晃さん:
「21世紀美術館の空調なんですけれども、館内の空気を吸っているところです。普通の美術館、博物館ですと、20年前後に大きな改修に入ります。宝物を入れている場所なのでそれが傷んでしまう。ですから、転ばぬ先の杖ではないですけれども、そういう耐久年数を超える前に空調を修復します。」

約11カ月間の休館では、経年劣化した空調設備や照明の新調などを行います。また展示室では…。

落合さん:
「この天井を見ていただくと、2年前の能登半島地震の時に、天井にガラスがはめてあったんですが、それが割れたり歪んだり落ちたりという被害を受けました。今回の大規模修繕では天井も修復をして、今の剥き出しの状態は解消されることになっています。」

開館から22年。美術館にとってこうした大規模な改修は初めてのことです。

2004年、市が約200億円をかけて建設した金沢21世紀美術館。伝統的な街並みが残る金沢に現代アートを扱う美術館をつくることには、市民から戸惑いの声もあがりました。

当時の市長 山出保さん:
「一般市民の多くの方から、金沢に現代美術は似合わない、こういうご意見が本当に強く出ましてね、大変苦しみました。」

今では年間約200万人が来館し、全国でもトップレベルの集客数を誇る金沢観光の顔へと成長しました。このため、1年にわたる休館の影響は美術館の中だけにはとどまりません。

落合さん:
「街の観光業であったり飲食業に対するマイナスのダメージが大きいだろうということで、3年、4年かけているところもあったり、長い時間をかけているところがあるんですけれども、なるだけ短い1年間でやろうとしています。」

また長期休館は、働く人たちにも影響します。非常勤で働く人は…。

非常勤職員・深田拓哉さん:
「意外と雇用があっていろんな人が働いているんで、雇用がなくなっちゃうのは結構痛いのかなと思ったりします。受け付けスタッフもそうだし、そうなると1年結構長いよなって、こういう人たちにとったら。僕もそうやしな、って思いながら。1年契約やから切られるしな、って思いながら。」

こうした中、市が計画しているのが「まちなか芸術祭」です。休館中は日銀金沢支店跡地が仮の移転先として活用されるほか、街中では巡回展や様々なパフォーマンスも予定しています。

今月19日に開かれた「まちなか芸術祭」のプレイベント。オリンピック選手の大能寛飛選手が音楽にあわせてパフォーマンスを披露。

村山卓金沢市長:
「まちなかに美術館が出ていく、そんな機会にしたいと思います。様々な芸術、スポーツにも広がっていく、そのことを体感していただく貴重な機会となっています。このまちなか芸術祭の間も盛り上げていきたいと思いますので、ぜひともお楽しみいただきたいと思います。」

金沢のアートをどうつないでいくのか。21世紀美術館の休館まであと7カ月です。

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