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「最高。復興しないとだめだね」震災から2年8カ月、輪島朝市が一日限りの復活

石川県輪島市で観光名所の一つだった輪島朝市。能登半島地震による大規模火災で朝市通り一帯は焼け野原となってしまいました。こうした中、9月13日、一日限りであの朝市恒例のオレンジのテントが復活しました。

9月13日午前8時。輪島市の、かつて朝市が開かれていた通りに朝から、続々と荷物を運び込む人たちの姿がありました。建物も解体され、広大な原っぱとなった場所で、一日限定で行われる「復活のはじまり市」です。

本町商店街振興組合・高森健一理事長:
「みなさん立ち入れなかった地域にとにかく人を集めて盛り上げていこうという意味合いでこのイベントを開催します。」

輪島朝市組合・冨水長毅組合長:
「私たちにとっても大きな一歩、はじまりだと思っておりますので、まずは地元の方にたくさんいらしていただいて、新しい朝市を楽しんでいただけたら。」

出店者の1人、朝市で50年営業を続けてきた泉京子さんです。地震で店を失い住まいも再建中の泉さん。「いつかこの場所で」とこの日を待ちわびていました。

泉秀芳堂・泉京子さん:
「いよいよ朝市通りで…もううれしいうれしい。どれだけぶりですか?2年8か月やね。金石からみんなでこうしてやれるというのは本当に良いわね。」

約1300年続くとされる輪島朝市。約350メートルの通りに多い頃には400もの店が並ぶ、日本三大朝市の一つでした。しかし2024年元日。能登半島地震による大規模な火災で約4万9000平方メートル、240棟あまりの建物が焼けてしまいました。

この場所で朝市を開いていた人々の一部は、市内の商業施設の一角で朝市通り復活を待ちわびているのです。泉さんも商業施設の一角でテントを張り営業を続けてきました。ただ一日限りの復活のため、いつも販売しているお酒は扱えないようで…

泉さん:
「目が覚めると行かないとなって元気がでる。ここは本当によかったと思います。」
ーー9月13日は何売りますか?
「息子のかきもち。手作りのかきもち。みんなでまた楽しみながらできるのはいいことやもんね。」

9月13日。能登半島地震後初めて、輪島朝市が並んでいた場所におなじみのオレンジ色のテントが復活しました。

地元の女性:
「これ5匹。9月12日にコミセンに行って聞いた。この人に電話番号を教えてもらって、はじまり市があると分かって。やっぱ浜の空気いいわ。」

泉さんもなじみの場所でお客さんとの会話を楽しみます。

泉さん:
「お兄ちゃん食べたらすごいうまいげんよ。食べたことないやろ。ちょっと食べてみ。お餅を全部まるごと揚げる。」
客:
「うまい。おいしい。」
泉さん:
「ビールのつまみにもなるし…」

能登半島地震から2年8カ月あまり。輪島朝市があった場所に、元気なおばちゃんたちの声が響きました。

ーーこの久しぶりの再開どうですか?
泉さん:
「最高。復興しないとだめだね。やらないと…楽しくみんなでわいわいとおられるのが一番いいよね。OK。最高。」
ーー当時思い出しますか?
「当時、思い出すと、ほど遠いですけど…徐々に復興していかないと。」

今回イベントを開いた場所には、来年春、商店街復活の一歩となる商業施設4棟がオープンする予定。輪島朝市もその近くに整備される多目的広場で開く計画で、在りし日の輪島が少しずつ戻ってきます。

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