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トキが能登で復活する姿と「すごくシンクロ」…地震で半壊した酒店4代目が作ったビール

今年5月、羽咋市で本州で初めてトキが放鳥されたことをきっかけに、ある商品が生まれました。トキが生息する能登と佐渡をつなぎ、復興への思いも込められた酒店の取り組みに注目しました。

志賀町にある1917年創業の升本酒店。店内に置いてあったこちらのビール。

「能登でのトキの放鳥をきっかけに、酒屋として何かできることないかなって考えてまして。能登の素材を佐渡に持って行って、佐渡でつくって、その魅力をビールにできればと」

ビールを作ったのは升本酒店4代目の升本侑太さんです。

「ダジャレみたいであれなんですけど、一歩ずつ復興に向かって進んでいきたいという思いを込めさせていただいて、『ニッポビアイッポン』とさせていただきました」

能登半島地震で大量の酒が割れる被害にあった升本さん。

「割れるものばっかりなんですっごい良い匂いしていました」

自宅は半壊し、升本さんは家族とともに金沢に引っ越すなど、生活は一変しました。

「1回絶滅したトキが能登で復活するっていうところと、地震ですごく大きいダメージがあった能登なんですけど、復興に向かっていく姿っていうのがすごくシンクロしていく感じがして、ポジティブなニュースだなって」

トキが好きなあまり先日、家族で新潟県佐渡市を訪れた升本さん。

「めちゃくちゃきれいで、こんなに美しいんだって衝撃を受けたというか、心を奪われた」

新潟県佐渡市にあるビールの製造工場です。

醸造責任者の野上桂さん:
「升本さんのコラボビール、もう一つがこの中に入っていて」「発酵が始まったくらいの段階で、まだ甘い。そこまでアルコールがちゃんとできてない、ビールになっていない状態」

ビールに使っているのは、羽咋市で栽培された神子原米です。

野上桂さん:
「割と飲み口すっきりしていて、シトラスなアロマを感じる、すっきりしたビールになって。米を使っているんでドライな感じに仕上がっているかなと思います」

ビールが完成した矢先、羽咋市などでは記録的な大雨に見舞われました。8月28日、ビールをお披露目する予定だったイベントは中止に。

「非常に大きい災害もあって、残念ながらイベントはなくなったんですけど、羽咋の素材を使ったビールなので、そこも含めてみなさんに知ってもらう機会になれば良いかなと思っています」

お披露目は叶いませんでしたが、商品はすでに店頭に並べられています。

お客さんは、「能登の復興とトキの話をビールで、いいなって。道の駅でおいしそうなもの買ってつまみにする」と話します。

升本さん:
「いろんな思いを込めて作ったやつなんで、ぜひ」
お客さん:
「まさかの大雨でしたね」
升本さん:
「残念だったんですけど、すごい美味しいビールに仕上がっているので、ぜひ」

能登と佐渡をつなぐ升本さんの思いがこもったビールは、升本酒店のほか、羽咋市の道の駅・のと千里浜などで販売されています。

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