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月々の自己負担は増えるのに年間では上限を設ける、8月から変わった高額療養費制度の「2つの変更点」

今月から医療制度が変わります。原則として、従来の紙の保険証が使えなくなったほか、高額療養費の自己負担額も変わりました。病院の窓口を取材しました。


リポート:
8月に入り、従来の紙の保険証が使えなくなりました。病院で混乱は起きているのでしょうか。

石川県金沢市内にある総合病院。こちらでは入ってすぐのカウンターにマイナンバーカードを入れて受付をします。

こちらに…8月3日(月)予約入っているんですよね。

従来の紙の保険証は2024年12月以降あらたに発行されておらず、その有効期限も去年の12月1日で切れています。有効期限は切れているものの、混乱を避けるため7月末までは紙の保険証で保険資格が確認できれば通常の負担で医療を受けられる暫定措置が取られていました。

8月に入って初めての平日となった8月3日(月)、窓口を訪れた患者は…

Q 紙の保険証が使えなくなる
「そうそう。だからマイナンバー使ってる。」
Q システムの難しさについては
「何にも感じない。慣れれば別にどうってことない」

別の患者は…
「今は1回だけ入れたらいいじゃない。診察券も何も入れなくてもいいですし。喋らなくてもいいし」

患者たちは職員のサポートを受けながら、マイナンバーカードに健康保険証の利用登録がされたマイナ保険証で受付を行っていました。

こちらの病院では、利用者の9割近くがすでにマイナ保険証を利用しているといいます。全国ではマイナンバーカードの利用率は83.5%(6月時点)。このうち9割以上がマイナ保険証の機能を登録しています(4月時点)。

3日に取材した病院では3月下旬からマイナンバーカードに診察券の機能も一体化していたこともあり、特に混乱はみられませんでした。

石川県済生会金沢病院・五十嵐哲郎事務部長:
「暫定的に認められていた期間が長かったこともあり、特段、混乱は見られなかった。今から人件費も問題になってきますので、人を介さずにできるようになるのがベストだと思いますが、サービス業でもありますのでそのあたりは抜かりなくやっていきたい」

8月から高額療養費制度も変わりました。

高額療養費制度とは、医療機関などの窓口で支払った医療費が一定額を超えた場合、自己負担の限度額を超えた分が払い戻される制度です。この8月から大きく2つの点が変更されました。

変更点1 自己負担額の上限引き上げ

年収に応じて、自己負担額の上限が引き上げられました。例えば、ひと月の医療費の総額が100万円だった場合、年収400万円の人であれば、これまで自己負担の限度額が8万7430円だったのに対し、今月からは9万2940円となります。また来年8月からは所得の区分が細分化され、年収が高くなるほど自己負担額がさらに増える見込みです。

変更点2 年間の上限額の新設

自己負担について、新たに年間の上限額が設定されました。これにより、医療費の自己負担額が年間の上限額を超えた場合、それ以上の医療費の支払いはなくなります。例えば年収200万〜770万円の人の場合、年間の上限額は53万円、年収770万〜1160万円の場合は上限額が111万円となっていて、それ以上の支払いは不要となります。

2つの変更点を合わせて考えると、月々の自己負担が増えた一方で、年間では上限を設け、負担が大きくならないよう配慮したかたちです。

今回の変更で重要となってくる所得の区分ですが、自分がどこに該当するのかはマイナポータルなどで確認できます。

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