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全休明けの横綱・大の里、9勝6敗で名古屋場所を終える 序盤の「ふわふわ感」から中盤以降に横綱らしさ

大相撲名古屋場所は千秋楽を迎え、優勝は巴戦を制した関脇・安青錦となった。全休明けで臨んだ横綱・大の里は9勝6敗に終わった。金沢市出身の元十両・高立さんが、大の里の名古屋場所を振り返り、千秋楽の一番を詳しく解説した。

全休明けで名古屋場所に臨んだ横綱・大の里は9勝6敗で場所を終えた。元十両・高立さんはこの成績について次のように語った。
「序盤戦は、地に足がついてないというか、ふわふわしてるふうに見えたんですけど、中盤から後半戦に向けて、すごい横綱・大の里関らしい、力強い相撲が見れたなっていうふうに思いますね。」

千秋楽の相手となった関脇・琴勝峰は、身長191センチ、体重172キロと大の里並みの体格を誇る26歳だ。去年の名古屋場所で初の幕内優勝を果たし、今年の夏場所に関脇へ昇進した。大の里と琴勝峰の通算対戦成績は大の里の3勝2敗となっている。14日目で大関・琴櫻を下し勝ち越しを決めた大の里。

立ち合いで右を差した大の里は、左のおっつけで相手に回しを取らせず、そのまま押し倒した。

高立さんはスタジオで琴勝峰役を務め、この一番を実演解説した。

「昨日、立ち合いで両者、右おっつけの形になりたいので、右おっつけ狙いに行きました。横綱・大の里関は、左の突きが昨日はしっかりしてましたよね。なので、琴勝峰関はさせませんでした。そのまま前に出ながら、おっつけもしながら、押し倒し。しっかり圧力をかけて、勝ち切ったんじゃないかなというふうに思いますね。」

互いに右おっつけが得意な形である両者の対戦で、勝負の鍵となったのは大の里の左だったと高立さんは指摘する。

「琴勝峰関も右おっつけを狙っていったんですけど、横綱が左をしっかりおっつけは効いていたので、相手に十分な形にさせずに押し切れたっていうふうになりますね。」

まさに大の里の形での勝利であった。

そのほかの郷土力士の結果も出そろった。七尾市出身の十両・輝は、千秋楽で寿之富士に押し出しで敗れ7勝8敗。4場所連続の負け越しとなった。金沢市出身の炎鵬は、千秋楽で幕下・夢道鵬を上手出し投げで下し8勝7敗、2場所連続の勝ち越しとなった。

高立さんはこの2人の成績についてこう語った。
「千秋楽までお互い、輝関も炎鵬関も、気が抜けないというか、そういう成績になりましたけど、輝関には来場所、9月場所でしっかり勝ち越ししてもらうのと、炎鵬関は、ここ2場所勝ち越ししてるので、また石川と言わずに帰りにうまく番付を上げて頑張ってもらいたいですね。」

少しずつ番付も上げてきている炎鵬への期待は大きい。

9勝6敗で名古屋場所を終えた大の里の、次の秋場所に向けた位置づけについて高立さんはこう述べた。

「まあ、苦しかっただろうと思いますけど、しっかり横綱として勝ち越しもしましたので、9月はまたしっかり稽古して、優勝に食い込むような成績を残してもらいたいですね。」

秋場所に強い大の里への期待は高まる。郷土の横綱の巻き返しを、石川県内のファンも心待ちにしている。

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