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180年の歴史が復活!金沢「龍王組」が魅せる加賀獅子の奇跡とは?

まもなく始まる金沢百万石まつり。祭のメインイベント、百万石行列の演目の一つが、前田利家公の入城を祝い演じられたとされる、「加賀獅子(かがじし)」です。コロナ禍以来途絶えていたこの加賀獅子を復活させた男性の思いにスポットをあてました。

先月24日、コロナ禍以来途絶えていた獅子舞が久しぶりに町を練り歩きました。金沢市の長町地区に伝わる「龍王組八方睨獅子」180年以上の歴史あるこの獅子舞が復活した背景には、ある男性の思いがありました。

龍王組・組長、松島毅さん。長町地区に伝わる加賀獅子の保存会代表を務めています。

松島さん:
「僕が始めた10年前は大人が5人くらい子どもが8人くらいで小さい集まりでした。」

松島さんは小松市出身。結婚を機に、長町で暮らすようになり、歴史好きが高じて、加賀獅子の保存会に加わりました。

前田利家の金沢城入城を祝い演じたのが由来とされる加賀獅子。胴体の大きな蚊帳と棒振りで獅子を退治する「獅子殺し」と呼ばれる演舞が特徴で、百万石まつりでも披露される金沢の伝統芸能です。


松島さんが組長を務める龍王組は1839年に始まったとされ、鋭い眼光の獅子頭「八方睨獅子」と一つ一つの動作を静止させる棒振りの流派「半兵衛流」を受け継ぎ、町内の文化祭などで披露してきました。

しかし、1950年代、約1800人の児童がいた長町地区は今年、40人程にまで激減。新型コロナの流行や先代の組長が無くなった事もあり2019年秋の文化祭を最後に獅子舞の披露は途絶えたままとなっていました。

松島さん:
「先々代の組長さんが何とかしてくれと。獅子舞が箱の中に隠れていて、しんどいから出してくれという夢みたと連絡があってやらなあかんと思って仲間集めて始めました。」

そこで松島さん、知り合いなどに声をかけ去年春、活動を再開させたのです。休止前10人ほどだったメンバーは、現在約40人ほどになりました。

松島さん:
「伝統芸能の継承。何より若い皆の横のつながり。みんなで話し合ったり笑ったりするのが町にとっても良いことなので、続けていきたいと思っています。」

去年秋の文化祭で6年ぶりに演舞を復活させ、今回、町を練り歩く、巡業を計画しました。巡業にあわせお囃子隊も結成。今年3月から笛や三味線などの練習も始めました。

お囃子隊 奥リーダー:
「今、練習用で指覚えるための速度でやっているから。どのくらいのスピードを上げられるか一回やってみません?」

松島さん:
「獅子舞という昔から残っている獅子舞があるというのをアピールしていって長町には獅子舞ありというのをみんなに知ってもらえたらいいと思います。」

そして迎えた巡業当日。松島さんが組長就任後、初めての巡業です。

「おはようございます。龍王組復活しまして、念願の外で演舞することができました。」

笛や三味線など、お囃子の演奏に合わせ、月に2回練習を重ねてきた子どもたちが棒振りや薙刀を披露します。獅子頭を担当するのは組長の松島さん。久しぶりとなる外での演舞に笑みがこぼれます。

見物客は:
「すごい良かった。町の中って関りが少なくなってきているじゃないですか。子どもと親が仲良くなって町を盛り上げてくれるとすごく良いなと思いますね。」

獅子舞が向かったのは、地区の氏神様を祭る犀川神社。演舞を締めたのは、若手のリーダー、薙刀の怜くんと組長の松島さんです。

「エイやー」

力いっぱいの演舞で龍王組の存在をアピールしました。

リーダー:
「最高に楽しかったです。獅子舞をやっている全員で一つの演技を達成できたかなと思います。」
松島さん:
「町のみんなの笑顔が見れたし龍王組の仲間も家族みたいに一つになれたと思うので、これからもずっと続けていこうと思います。これから先100年200年、後輩も作っていってずっとやりたい気持ちがあります。」

次世代にバドンが渡り町に活気を与えた龍王組、新たな歴史を歩み始めています。

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