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分娩機能なしに首長反発…能登空港周辺に県が作る統合病院 山野知事「これまで2年間の議論は尊重せねば」
人口減少が深刻な奥能登で、県は能登空港そばに新しく統合新病院を整備する方針です。昨夜の検討会で県は、分娩機能を持たせない、つまり新病院では出産ができないと言う案を提示しました。これに対し、地元の市長や町長が強く反発。奥能登の医療はどこへ向かうのでしょうか?
「若い人は奥能登に住むなと言っているのに等しい」きのうの検討会に出席し、強い言葉で県を非難した珠洲市の泉谷市長。新病院に分娩の機能は持たせず、出産は七尾か金沢の病院で行うとした県の提案に、強く反発しました。
奥能登、2市2町がそれぞれ運営している、4つの公立病院。高齢化や過疎化が進む中、能登半島地震が発生したこともあり、県は個別で病院機能を維持することは難しいとして、能登空港周辺に新しく統合病院を整備する方針を示しました。
きのう、山野知事になって初めてとなる検討会。県は今年1月に公表した大きな方向性を前提に、新たな案を示しました。
このグラフは奥能登での出生数と分娩数の推移です。2018年に180あった出産は、産科医の退職もあり徐々に減少。そして能登半島地震の発生で、ゼロとなりました。
その上で県は、安全な分娩を行うための手厚い医療従事者の確保が難しいなどとして分娩は七尾や金沢の病院で行い、新病院では産後ケアや小児医療などに特化する案を提示しました。これに対し、検討会に出席した市長や町長から強い反発の声が上がりました。
穴水町 吉村町長:
分娩のできないエリアに我々はしてほしくない
珠洲市 泉谷市長:
なんでも工夫すれば(分娩は)出来ると思う、そうじゃないと新病院をこれまで要望し続けてきた意味がない。若い人は奥能登に住むなと言っているのに等しい
こうした意見を踏まえ県は今後、分野ごとに分科会を開催し協議する事としました。知事選で統合病院に否定的な考えを示していた山野知事は…。
山野知事:
これまでの2年間議論をされてきました。その議論は尊重していかなければいけない。ただ一方では今の分娩機能等々については、様々な意見もありました。総合的に考えていかなければいけないと思っています。できる限りご理解できる形で説明を繰り返していきながら安全第一で考えていきたいと考えています
県は産科医療の分科会を来月12日に開く予定で、その後、基本構想策定の着手に入る方針です。奥能登の医療現場からは、一刻も早い新病院建設をとの声も上がる中、スピード感のある議論が望まれます。