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「大地震にたれふし明日檜の年輪を百までかぞふ製材前に」歌会始の儀に石川県内から2人 同時は50年ぶり
14日、皇居で行われた「歌会始の儀」。石川県内からは穴水町に住む男性と、金沢市に住む女性の2人が選ばれました。県内で2人が同時に入選するのは50年ぶり。歌に込められたそれぞれの思いを取材しました。
新年恒例の歌会始の儀。
今年のお題は「明」で、全国から集まった1万5000あまりの歌の中から10人が選ばれました。
このうち、県内からは穴水町の室木正武さんと金沢市の和田実希さんが入選しました。県内から2人が同時に選ばれたのは50年ぶりです。
室木さんは入選者の中で最年長の81歳、林業を営んでいます。約15年前から歌を始め毎年、歌会始に応募を続けてきました。
室木さん:
「歌会始というのは歌をつくる人にとっては一つの憧れというか夢の舞台なんですよね。おお、やったわと。嬉しかったです。」
室木さんは能登半島地震で被災し自宅は全壊、林業を営む山林も被害に遭いました。そんな中でも倒れた木を使って自宅を再建する前向きな気持ちを歌にしました。
室木さん:
「山でほっとけば腐ってしまいますわね。それをなんとか活かして家の再建に使いたいと思って。被災者としての歌。自分で残していこうと思って。」
『大地震にたれふし明日檜の年輪を百までかぞふ製材前に』
室木さん:
「今回地震にあったことによって今の歌ができたと思うんです。ある人は不幸中の幸いやったねって言われましたけど私の一つの夢は能登が復興したあとの歌をまた作ってみたいなと思います。」
県内のもう一人の入選者は内灘町役場に務め3人の子を持つ和田実希さんです。作家の歌を詠んだり日常の出来事を歌にしたりする時間が和田さんにとって至福の時間だといいます。
和田さん:
「どれもすごい大好きです最初そんなにはまると思わなかったんです。やってみたらすごいハマっちゃって。日常がつまならないものからキラキラしていくみたいな詠んでいると出てくると思います。」
そんな和田さんが今回の歌の着想を得たのは子供たちとの会話からでした。
和田さん:
「図鑑がマニアックなもので地雷原処理車という地雷を取り除く車。どういう車なん、どんな働き方なんってめちゃくちゃ説明を求めきて。逆に私も本当に明るい社会、世界ってどういうことなんだろうって問いをもらったような気持ちになった。」
『せがまれし地雷処理車の説明にながくなるよと前置きをせり』
和田さん:
「『平和への思いって前からあったんでしょうか?』と聞かれましてそれもあるんですけどむしろ子どもから問いをもらった思いでいますという話しをさせていただきました温かい言葉をたくさんかけていただきました。」