田の神様をもてなす伝統神事…ユネスコ無形文化遺産『あえのこと』奥能登各地で行われる 1年の収穫に感謝

12/05(金) 16:52

田の神様をもてなし1年の収穫に感謝する伝統神事「あえのこと」が奥能登の各地で行われました。

奥能登に伝わる伝統神事でユネスコの無形文化遺産に登録されている「あえのこと」。田の神様を家に招き入れてもてなし、今年1年の収穫に感謝します。珠洲市三崎町の農家、浦野政行さんは地震で自宅が全壊したため「納屋」で神事を行うことに。海の幸や山の幸のご馳走を神様にふるまいました。

浦野さんは珠洲で50年以上農家をしてきましたが「あえのこと」を行うのは今回が初めて。高齢化や地震の影響で担い手が減る中、「奥能登の伝統を継承していきたい」と参加しました。

このほか神事はボランティアのためのインスタントハウスでも行われました。参加したのは金沢との2拠点生活をしながら今年から珠洲で農業を始めた岡嶋健一さんです。これまでとは形をかえた「あえのこと」で田の神様に感謝を伝えていました。来年2月には神様を再び田んぼへ送り出し1年の豊作を祈願します。