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青果部門は“別の場所”に…金沢市中央卸売市場の老朽化に伴う建て替え計画 市長が知事に県有地活用を要望

老朽化による建て替え計画が進められている金沢市中央卸売市場。
金沢市は青果部門のみを現在の場所から離れた県有地に移転する方針を決めました。

金沢市西念にある金沢市中央卸売市場。
鮮魚を扱う水産部門と果物など扱う青果部門が隣り合わせで営業しています。
昭和41年の開設以来、59年が経過し老朽化が進んでいることから、金沢市は現在の場所での建て替えを検討していました。
しかし、工事が長期間に及ぶことや工事中、事業者の営業と安全の確保が困難であることが判明。その対応策として出たのが 「青果部門のみの移転」でした。

記者リポート:
「中央卸市場から北におよそ4キロ離れたこちらの場所に青果部門が移転される予定です。」
青果部門の移転先は金沢市湊3丁目にあり県が所有する金沢港東部工業用地です。
市は、事業者と協議を重ねた結果、工期短縮や建設コスト削減を理由に水産部門を現在の場所で建て替え、青果部門はおよそ4キロ離れた県有地に移転する方針を固めました。
そして31日、村山市長は県庁を訪れ馳知事に県有地の活用を要望しました。
村山市長:
「工期を短縮していくということ使用料を安くするための努力をしていくということ関係者のご理解をいただけたということが一つの大きな1歩だと思います。」

馳知事:
「土地の有効利用に向けて願ってもない移転と。県市連携の象徴的な移転と受け止めています。」
この後、村山市長は、事業者5人から県有地の使用料負担軽減など再整備に関わる要望書を受け取りました。

丸果石川中央青果株式会社代表取締役社長 大西信哉さん:
「正直、自分らも一緒に西念でやりたいという思いがあります。そこに関しては新たにそっちの方で商売をやらせていただくという考えでスタートするつもりでいます」

市によりますと、来年2月を目標に基本設計を完成させ、土地の使用料や使用面積などについては協議を重ねるということです。

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