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国会閉会・参議院選挙へ…石川県選挙区の候補者それぞれの前哨戦を紹介

参議院選挙は7月3日公示、20日投開票。石川県選挙区からこれまでに4人が立候補を表明していて、各陣営の前哨戦を紹介します。

自民党・宮本周司氏

自民党現職の宮本周司氏。2013年に参議院比例代表として初当選を果たし、3年前の補欠選挙で選挙区に移り当選。参議院議員としては3期目です。

宮本氏:
「皆様方のこの日々の生活の中での安全と安心を勝ち取るために引き続き効果ある政治を実践してまいります。」

宮本氏の強みは組織力。先月の事務所開きには県内各自治体のトップや自民党議員がずらり。席が足りず立ち見の人が出るほどでした。

自民党石川県連会長 岡田直樹参院議員:
「今や全ての分野に精通し、そして皆様のために働くオールラウンドプレイヤー。」

選対本部長は自民党県連会長の岡田直樹参議院議員が就任、これまで以上に総力を挙げて宮本氏を支援します。

と言うのも、今回、宮本氏には、逆風が吹いているからです。

政界を揺るがした、自民党派閥による政治資金パーティーをめぐる事件。宮本氏は不記載の額が県関係議員で最大となる2146万円だったのです。

宮本氏:
「特にそこに違法性があるということを考えておらず、いわゆる裏金といった報道等もあるが、そういった意識も全くございませんでした。」

宮本氏は預り金の認識だったとして、今回の選挙でも求められれば説明するというスタンスで臨む方針です。

家業が造り酒屋でもある宮本氏、地方の産業振興を重点に掲げます。

宮本氏:
「人口減少という社会課題のなかで、いかに地域の力を蓄えていくのか。選んでいただける地域づくり、また選んでいただける仕事や産業づくり。強みを伸ばしていくということに力点を置いた政治を我々が実践しなければいけないと思っています。」

参政党:牧野緑氏

参政党が擁立した元自衛官の牧野緑氏。

青森県出身の牧野氏は小松基地への配属を機に石川県へ移住。現在は農業関連のパートアルバイトをしながら3人の子どもを育てています。

牧野氏:
「正直本当に政治というものをきちんと理解できていません.。ただそれでも今の日本というものを子どもたちに残していけない。私はみなさん1人1人が主役でありヒーローだと本当に思っていますので、みなさんとともに、みなさんとともに歩ませていただきたい。本当にその思いであります。」

これまで政治というものに興味がなかったという牧野氏。しかし、子どもでも生きづらいという今の社会を目の当たりにし、これを変えたいとの思いから参政党の政策に共感、公募で候補者に選ばれました。

自宅がある能美市での活動を中心に週末は金沢などでも街頭に立つ牧野氏。演説の様子はショート動画としてSNSで発信し、若い世代への浸透を図ります。

牧野氏:
「政治家というもののイメージが、“何もしない・議会で寝ている・おいしい思い、甘い蜜を吸うことしか考えていない”私はこうやって真面目に一生懸命働いている人たちがバカを見る、そんな社会をなくしたい未来を諦めている子どもたちに明るい未来を残してあげたいんです。」

今回、参政党は比例代表に石川から候補者を立て、同じ日に行われる県議補選にも候補を擁立。「旋風」を狙います。

牧野氏:
「本当に石川によって支えられている参政党なのではないかというちょっと傲慢なところも思ってますけど。心強いといいいますか、石川が台風の目みたいな形になればいいなと思っています。」

共産党:村田茂氏

今年5月に立候補を表明した共産党新人、金沢市出身の村田茂氏。去年10月の衆議院選挙でも石川1区から立候補し、国政への挑戦は2回目です。

村田氏:
「暮らし優先の政治にどう切り替えていくかこのことが一番だと考えています。コメを食べる回数を減らしてなんとかやりくりしているとか、悲痛な声があちこちで聞こえてきます。これを政治の力でなんとかしていきたいと思います。」

村田氏は物価高への対策として、消費税を緊急的に5%に減税し、最終的には廃止を目指すことを掲げています。

村田氏:
「今の石破政権、消費税減税には背を向け続け選挙目当てともいわれる1人一回こっきり2万円の給付、これでごまかそうとしています。ぜひこの参議院選挙、厳しい審判を下して、日本共産党の前進で消費税5%減税、勝ち取っていこうではありませんか。」

自民党と対峙するには「野党共闘」が重要との姿勢を示してきた共産党。今回、県内では国民民主党が独自の候補を擁立し、立憲民主党が支援に回りましたが…

共産党県委員会 秋元邦宏委員長:
「企業団体献金の禁止に反対するというのを、自公と一緒に国民民主が合意をすることがありました。これはまさに自公政権の助け船、補完勢力の姿を示したと思っています。」

国民民主党を与党の補完勢力と位置付け対決姿勢を強調。「暮らし優先の政治」を訴えて支持拡大を目指します。

村田氏:
「自民・公明が少数与党になる中で政治を前に進める確かな流れはあると思いますので、この参議院選挙でもぜひ少数に追い込んで、さらに国民の声が届く政治の実現のために頑張っていきたい。」

国民民主党:浜辺健太氏

浜辺健太氏:
「子供たちに恥じないような先生頑張っているぞという風なそんな姿をこの期間中に見せることができたら。」

国民民主党県連が参議院選挙で初めて公認候補として擁立した新人の浜辺健太氏。

浜辺氏は羽咋市生まれの30歳。2人の子を持つ父親で今年3月までの7年間、小学校の教師をしていました。

浜辺氏は不登校の児童生徒の増加や教職員の働き方など、さまざまな課題解決のために政治の世界に挑戦することを決めました。

浜辺氏:
「人を育てることは未来の社会を作っていくことと信じ教職につきました。政治家であってもこの思いは変わりません。」

去年の衆議院選挙で躍進し、県内からも小竹凱氏を国政に送り出した国民民主党。鍵となるのは野党勢力の連携です。

立憲民主党 近藤和也衆院議員:
「自民党は圧倒的に強いですからその点では私達がまず力を合わせていくことが勝利の前提だと思っています。」

当初、独自候補の擁立を目指していた立憲民主党は、候補者の調整がつかず擁立を断念。自民党と対峙するため浜辺氏の支援に踏み切りました。

国民民主党 小竹凱衆院議員:
「政治に対する切望、切なる願いや石川県独自の課題がたくさんありますから我々の責任が大きい選挙になってくると捉えています。」

ただ足並みがそろったとは言い切れません。今回、社民党県連合は推薦を見送り。このため、県連合代表で、県議会第2会派の未来石川に所属する盛本県議は事務所開きに顔を出しませんでした。

未来石川 吉田修会長:
「各政党集まると小競り合いを起こしてごちゃごちゃやるんですよ。ほんで今回はいさかいをせんと浜辺さんの当選に向けてしっかりがんばる。」

野党勢力が一枚岩とならない中、浜辺氏は、子育て環境の充実を掲げ支援を求めます。

浜辺氏:
「僕の武器は政治家じゃなかったことだと思います。しがらみのない国民目線の政治を行えると思っているのでしっかり挑戦者として取り組んでいきたいと思っています」

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