
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
“出張朝市”の中心メンバー…名物親子が金沢の港町に『支店』をオープン 能登とをつなぐ店に込めた想い
石川県金沢市の港町に20日、あるお店がオープンしました。出店者は、出張輪島朝市の中心メンバーとして活躍する名物親子。能登と金沢をつなぐ店に込めた思いとは?
20日金沢市金石にオープンした「南谷良枝商店金沢支店」。店内には干物や塩辛など能登で獲れた水産物の加工品が並んでいます。
南谷さん:
オープンを迎えることができたのは本当にみなさんのおかげです。ありがとうございました。きょうからまたよろしくお願いします。せーの、エイエイオー。
店を開いたのは輪島市の南谷良枝さん(50)。南谷さんは輪島市で「南谷良枝商店」を営業し、娘の美有さんとともに輪島朝市の「顔」として活躍していました。しかし去年の能登半島地震による大規模火災で朝市通り周辺は焼失。南谷さんの店舗兼加工場も大きな被害が出ました。そんな中でも諦めなかった南谷さん。2024年3月には2次避難先の金沢市金石で地震後初めての出張輪島朝市が開催。南谷さんにとってこの金石は特別な場所になりました。
現在は仮の加工場などで商品を製造し、全国各地の出張輪島朝市で能登の食材を販売している南谷さん。今回、この金石に「支店」をオープンするという新たな挑戦が始まりました。
南谷さん:
せっかくなら金石でやりたいと思って、金石のみなさんにも震災後行くところがなかった私たちを受け入れてくれた特別な場所なので。ここの地で何かできたらなと思ってここに決めました。
町家を改装した店内に並ぶのは輪島で製造した南谷さんの商品のほか能登の仲間の商品も。能登と金沢をつなぐ「アンテナショップ」としての役割も担っています。
買い物客は:
輪島の方の力になれればいいなとは思っていたんですが、近場で買えるというのは本当にありがたいことだと思います」「実家の近くに素敵なお店ができるんだなと思って絶対今日来ようと思って輪島のもの絶対おいしいですし、自分も発酵のものとかも興味あるのでまた来たいなと思います。
南谷美有さん:
金石の地元の方が多いのですごい嬉しいなと思ってます。金沢に避難してきている輪島の人だったり能登を思ってくれてる方も来てほしいなと思います。
被害を受けた店舗兼加工場は今もまだ公費解体待ち。完全復活にはまだまだ時間がかかりますが南谷さんの能登への思いは変わりません。
南谷さん:
ここはあくまで南谷良枝商店金沢支店ということで、本店はやっぱり輪島にできるだけ能登にお金が流れるようにと思っていて能登の仲間たちと一緒に復興できるまで生き残っていきたいという思いが強いです。
営業時間は午前11時から午後5時半までで当面は毎日営業を続けます。