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エアコンが中古でカビも…珠洲市の仮設住宅で“設備トラブル”相次ぐ 水漏れやトイレが施錠できないなど
仮設住宅の設備にトラブルが相次いでいることが分かりました。
珠洲市の仮設住宅では洗濯機の配管に不具合があり水漏れがあったほかドアのカギがかからないなどのトラブルが相次いでいますが多くの住民は「住めるだけありがたい」と我慢していました。
珠洲市正院町の仮設住宅です。
住民:
「風呂に入ろうとしたら床が濡れていて、2回ほど洗濯したら流れてシミになっている。かびてましたわ」
新品の仮設住宅の壁に出来た大きなシミ。
洗濯機の配管に不具合があり水漏れしたというのです。一方、こちらの住宅ではトイレのカギがかかりません。
それだけではありません。これは別の仮設住宅の住民が撮影したエアコンのフィルター。黒く汚れ、カビが生えているのがわかります。
新しく建てられたはずの仮設住宅なのにどうしてこのようなトラブルが相次いでいるのでしょうか?
県は仮設住宅をとにかく早く建てる必要があったため新品も中古も問わなかったと話します。
不具合が相次いでいる珠洲市正院町の仮設住宅は、県と協定を結んでいる日本ムービングハウス業界のあっせんで北海道の業者が今年1月に着工しました。
県によりますと、エアコンを設置した業者は2社あり、1社は新品を設置しましたがもう1社は中古のエアコンを設置し内部を掃除していなかったということです。
しかし多くの住民は、こうしたトラブルがあっても県に報告をしていないといいます。
その理由は…
住民:
「洗濯機から水が漏れたり壁が濡れたり100点満点ということではないですけど、住ませてもらっといて文句いうつもりはない」
報告を受けた業者は、9日からエアコンの清掃やほかに不具合がないかなどの見回りを始めていて依頼があればその都度対応したいとしています。
県はそのほかの仮設住宅でも同様のトラブルがないか調査を進めていて不具合がある場合は、市や町に遠慮なく相談してほしいと話しています。