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のと鉄道4/6全線再開…“能登さくら駅”として親しまれる能登鹿島駅 地震で寂れていたホームに彩り戻る

「のと鉄道」は4月6日、全線で運転を再開します。

復旧作業が大詰めを迎えるなか地元住民の思いに迫りました。

地震で線路などに大きな被害を受けた「のと鉄道」

2月15日に七尾-能登中島間の運転を再開していて、4月6日には穴水駅まで全線で運転を再開します。

復旧作業は大詰めを迎えています。

のと鉄道旅行センター 山崎研一所長:
「工事関係者の方々に協力していただいて雪の日も雨の日もずぶぬれになりながらやっていただいていたのでここまで進んでいるのかなと思います」
「少しでも地元の足として徐々に元通りになっていけばいいなと思います」

こうした中、能登さくら駅の愛称で親しまれる能登鹿島駅では…

作業員と話す佐藤さん:
「いい加減花を植えないといけないので…」
「全然大丈夫ですよ、ホーム(の作業)はもう終わったので。もう少しで桜も咲きますしね」
「どうなんだろうね、(桜と花が)合体してくれるといいよね」
「4月6日に全線開業ですからそれまでにね」
「ちらっとでもいいから」

駅の近くに住む佐藤まゆみさんです。

満開の桜で彩られる能登鹿島駅。

佐藤さんは、桜の季節が終わっても一年中楽しめる駅にしようと地元の仲間と「桜娘ズ。」を結成し、様々な花を植える活動をしてきました。

佐藤さん:
「ここチューリップ植えたんだけど…」
「チューリップ出てるよ」
「ほんとうだ」
「スイセン終わったら切っちゃうからこの辺にもちょっとお花ほしい、サクラソウ置いておくよ」

「桜娘ズ。」も地震で町外に避難するなどしてメンバーは一時バラバラになっていました。

27日は地震以降、はじめての活動です。

メンバー:
「みんないいよね、花を触るとね」
「忘れるわ」
「忘れるよね、ちょっとの間だけでもね、ほっと忘れてきれいに咲いてくれればいいなと思って一生懸命…」

作業することおよそ1時間

地震で寂れていたホームが再びいろどられました。

佐藤さん:
「見違えました、よかった。この日を待ってた。やっぱり違いますよ、心ときめきますよね、お花はね。皆の力を借りないとたどりつけないので一人では。列車にみんな手を振りたいんだけどそれを願って皆頑張っています」

のと鉄道の全線再開まであと1週間あまり。

桜娘ズ。のメンバーは能登鹿島駅で花と桜とともにその日を待っています。

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