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新スタジアムで“北陸ダービー” 被災地の子どもを招待!思い出に残るサッカー観戦に密着 石川・金沢市
19日に石川県金沢市にオープンしたサッカー専用スタジアム。オープニングマッチには能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市などから子どもたちが招かれました。
19日にこけら落としとなった金沢ゴーゴーカレースタジアム。
北陸初となるJリーグ規格のサッカー専用スタジアムで最大1万5000人を収容できます。
(記者リポート)
「金沢ゴーゴーカレースタジアムに続々と金沢サポーターが入場していきます」
初めての試合を一目見ようと集まったのは8566人。
サポーター:
「ワクワクしすぎてきのうの夜、全然眠れなかったです。遠足前の子どもみたいな気分できょうは来ました」
「この日を夢見てやってきたので、とても楽しみにしています」
能登半島地震を経ての開催にサポーターの思いもひとしおです。
サポーター:
「復興の灯火のような存在になることを願っています」
「暗い気持ちで応援してもしょうがないので、全力で応援したいと思います」
訪れた観客の中には奥能登で被災した子どもたちの姿も見られました。
(記者リポート)
「Jリーグの試合に招待された子どもたちがこれからバスに乗ってスタジアムへと向かいます」
乗り込んだのは、珠洲市や能登町などで活動する小学生サッカーチームのメンバーと家族約80人。
参加した小学生:
「眠れませんでした、ワクワクしすぎて眠くならなかったです。小学校の一番の思い出になるように楽しみたい」
被災地などでボランティア活動を続けている団体が、子どもたちを招待しました。
ちょんまげ隊・角田寛和さん:
「ちょんまげ隊です。おはようございます!こんな大勢来ると思わなかった!満員ですよ、素晴らしい皆さん!まだまだ断水だったり、いろんなことがある中で、きょうは1日楽しんでいただけたらと思います」
避難所だったり、断水だったり…制限が多い生活を続ける子どもたち。少しでも子どもたちに笑顔を取り戻してもらえればとの思いからでした。
ちょんまげ隊・角田寛和さん:
「我慢しているじゃないですか、子どもたちって。スタジアムだと歌ってよし、飛び跳ねてよし、騒いでよし、避難所で禁止されていることが全部できるんですよ。歌って踊って、血湧き肉躍るみたいなことができればいいな」
バスは4時間ほどかけて金沢に到着。まず始めたのが、応援の練習です。
そして、ゴーゴーカレースタジアムだけあって昼食はカレー。午後2時のキックオフに備えていました。
相手はお隣のカターレ富山。お互いJリーグに昇格してからは初めてとなる北陸ダービーが実現しました。
待望のツエーゲン初ゴールは、今シーズン加入したブラジル出身のマリソン。子どもたちは大きな声援を送り、会場を盛り上げました。
試合は残念ながら4対1で敗れましたが、子どもたちにとっては思い出深い一日となったようです。
子ども:
「楽しかったです。(応援しすぎて)喉つぶれてるんです。この経験を糧にこれからも頑張っていこうと思います」