
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
石川県内ニュース
「住人と関わっていけるか不安」…石川県輪島市の中学生が白山市に17日から集団避難 受験控えた3年生も
学校の再開見通しが立たない石川県の被災地では、希望する中学生や高校生を集団避難させる方針です。輪島市の親子を取材しました。
輪島市の小川正教育長(1月11日):
「早期の学校再開のめどは全く立ちませんでした。従いましてこの状況を打開するために、東陽中学校・門前中学校・輪島中学校の生徒については、白山市にある県の施設で一時避難をし、施設近隣の中学校に通学して学習することを含め検討させていただく」
輪島市が打ち出した希望する中学生の集団避難で、対象となる401人のうち250人が白山市への避難に同意しました。中学3年の小住優太さんも避難を決めた一人です。
父親の小住夏樹さん(46):
「親としてはまだ離れたくないなって気持ちもあったんですけど、子供に聞いたら(白山市に)行って勉強したいっていう話だったので、行かせる決断になりました」
息子の優太さん:
「家で勉強しようと思ったら地震におびえながらやることになるので、それよりはほかのところに行ってみんなと一緒に勉強した方が頭に入るかなと思ったので、白山市に行きたいと思いました」
ただ、不安はあります。
Q白山市になじみはありますか?
優太さん:
「ないですね。そこに住んでいる人とかとかわっていけるのかなっていう不安がずっとあります」
市内に3つある中学校は授業再開のめどは立たず、集団避難の期間はおよそ2カ月としています。
今年、受験生の優太さんに、志望する高校を聞きました。
優太さん:
「やっぱり地元だしここが生まれ育った場所で、もう一回戻ってきていろんなことを学びたいと思ったので、輪島高校に行きたいです」
白山市での集団避難は、17日から始まる予定です。