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救助前日に体調悪化…地震から9日後一緒に倉庫へ身を寄せた妻が帰らぬ人に 災害関連死の認定待つ夫の思い

県などは避難生活などで体調が悪化し亡くなる「災害関連死」の認定作業を14日から始めました。

救えたはずの命。救助を待つ間に妻を亡くした男性の思いを取材しました。

中竜夫さん(71):
「おそらく助かったと思うよ、地震さえなければな。救急車が通れるから。病院行ってすぐに処置すれば助かったと思う。まあそれだけや俺、悔やむのは」

輪島市滝又町(たきまたまち)に住む中竜夫(なかたつお)さん。

妻の紀子(のりこ)さんを地震から9日後に亡くしました。

滝又町は地震で道路が寸断され、孤立。中さんは紀子さんと近所の人とともに近くにある農業用の倉庫に身を寄せました。

中さん:
「おれはここで薪ストーブたいて。かあかはそこに寝ていた」

14、15人が薪ストーブ1台で暖をとりながら救助を待つ日々。

最低気温が0度ほどの日が4日続いた1月10日、紀子さんは突然体調が悪化し、そのまま帰らぬ人となりました。

自衛隊が救助に来る前日でした。

中さん:
「寒いところに寝泊まりしたり炊事から洗濯から寒いところでやっとったから、体冷えたんだろ。あんな倉庫に寝てたらね」

2月頃、中さんは紀子さんを災害関連死に認定するよう市に申請しました。

災害関連死と認定されれば最大500万円の弔慰金が支給されます。

中さん:
「いつまでもくよくよしていてもどうにもならないもん」
「かかのありがたみわかる。なんでもおれがやんないと」

審査の結果を1人、自宅で待ちます。

各自治体に石川テレビが取材したところ災害関連死の申請は少なくとも100人以上にのぼっているということです。

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