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“サクラ醤油”として輪島で愛される…倒壊した谷川醸造の蔵で「木桶」の救出作業 100年以上使用の物も

こちらの醤油。サクラ醤油(しょうゆ)として輪島の人たちに愛されてきた谷川醸造の醤油です。谷川醸造の蔵も能登半島地震で倒壊しもろみの入った木桶を救出する作業が始まりました。

輪島市釜屋谷町(かまやだにまち)にある創業120年の老舗「谷川醸造」

サクラ醤油のブランドで輪島市民に愛されてきました。しかし、今回の能登半島地震で蔵が倒壊。大切なもろみを作っていた木桶が蔵の下敷きとなってしまいました。そこで、ボランティアにお願いして、下敷きとなった木桶の救出作業が8日から始まりました。

木桶は高さ2メートル直径1.5メートル、もろみが入っていると重さはおよそ4トンあります。谷川醸造には12の木桶があり、中には100年以上使われてきたものもあるそうです。この木桶が谷川醸造の味の決め手となってきました。

谷川醸造4代目 谷川貴昭さん:
「中のもろみはおそらく廃棄する方向で進める。木桶は今後使えそうなものを新しい工場や何らかの形で使っていきたい。自分のペースで出来ることを続けていこうかなと思います。」

谷川醸造では、輪島の味を守るため蔵を再建し醤油や味噌の生産再開を目指すことにしています。

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