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地震で隆起した海岸に新たな道…土砂崩れで通行止め続いた輪島市の国道249号 住民等のための迂回路完成

輪島市の白米千枚田からすず塩田村の方へ向かう国道249号は、地震による土砂崩れで通行止めが続いていました。

このため、かなりの遠回りを余儀なくされていました。

こうした中、この場所に緊急車両や住民のための迂回路が完成しました。

記者:
「こちらがきょうから国道249号に開通した迂回路です。空から見てみると、迂回路は地震で隆起した海岸にできていることがわかります」

輪島市野田町の国道249号。

大規模な土砂崩れでこの道路を復旧する道筋はたちませんでした。

そこで、今回設置された迂回路の場所は地震で隆起した海岸。

長さはおよそ430メートル、幅5メートルで正午に開通すると待ちわびた地元の人が次々と通行していました。

地元住民は:
「今まで能登町回りで1時間かかっていたので20、30分で行けるってなったら結構大きいと思います(これまでは)道が悪いので車で走っていてもストレスになるし、往復2時間になるので開通のおかげでだいぶ楽になると思います」

実際に迂回路を通ってみると…

記者:
「迂回路の幅は車が対面通行できるほどの広さとなっています。そして両側には土嚢が積まれています。こちらは土砂や波を防ぐために置かれているということです」

海側の土のうは冬の時期にはさらに上積みされ、激しい波にそなえることにしています。

北陸地方整備局能登復興事務所田中義太郎さん:
「新しい道路を切り開く道路啓開は地域の復旧に加速度的に役立つものだと考えている。本復旧も並行して検討していて原道を戻すのかまた別ルートにするのか地域みなさまの声を聞きながら今後、設計を進めていきたい」

この道路は大雨の際には通行止めになる可能性があるということです。

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