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お声がけに感激で涙ぐむ被災者も…天皇皇后両陛下が石川県穴水町と能登町をご訪問 2カ月連続で被災地へ

天皇皇后両陛下が能登半島地震の被災地を訪問するため2か月連続で県内入りされました。今回は穴水町と能登町を訪れ、被災者を見舞われたほか犠牲者に黙とうをささげられました。

12日の羽田空港。特別機にエンジントラブルが発生したため、天皇皇后両陛下は予備機に乗り換えられました。

予定より約1時間遅れで能登空港に到着した両陛下。被災地を訪問されるのは先月に続き、2回目です。

両陛下は休憩時間を短縮し、自衛隊のヘリコプターで穴水町に向かいました。

吉村穴水町長:
「ここが穴水町の唯一の商店街そして昔から栄えた所でございます」

穴水町では、吉村町長の案内で中心部の商店街を視察されました。

リポート:
「天皇皇后両陛下を一目見ようとたくさんの町民が集まっています」
歓声:
「雅子さま~!陛下~!」
「きれいや~」

沿道に集まった人:
「感激したわね、うちも破れとるんで来てもらって元気になります。」
「このために夕べ寝られなかった若い時に一度見たことがあるのでなんか感激して、嬉しかったです。」

両陛下は今も46人が避難する穴水町のさわやか交流館プルートを訪れ、膝を落として被災者に声をかけられました。

天皇陛下:
「ご自宅はいかがですか?」
避難者:
「まぁ半壊ですね」

両陛下と会話を交わした米田吉朗さん:
「優しい人、思わずこちらが…(涙ぐんで)泣けてきたというか本当に心から心配していただきました」

その後、災害対応に尽力した消防士や医師、看護師を労われました。

公立穴水総合病院 松井真智子看護師長:
「水も出ないなか大変でしたねということで、4月に入って最近ようやく院内のトイレが使えるようになりましたということをお伝えいたしました大変でしたねというお言葉を優しくいただきました」

穴水港にある「あすなろ広場」を訪れた両陛下。

地震による土砂崩れで16人が犠牲となった由比ヶ丘地区に向かって黙とうを捧げられました。

吉村穴水町長:
「町内で一番犠牲者の数が多い現場だということをご説明をさせていただきました非常に心を痛められているそんな様子が伺って取れました」

そして午後3時過ぎ、ヘリで能登町へ移動された両陛下。避難所となっている松波(まつなみ)中学校で被災者を見舞われました。

両陛下と言葉を交わした避難者:
「よくテレビでも見させてもらっていますけど物腰がやわらかいというか、優しい感じで本当に寄り添っていただいているのかなと感じを受けました」
「役所に勤めていたおかげで陛下に50年前にお会いして本当に懐かしいですとおしゃっていただいた」

その後、両陛下は津波の被害が大きかった白丸(しろまる)地区へ。この場所でも家屋の倒壊で亡くなった犠牲者に黙とうを捧げられました。

天皇皇后両陛下は今夜、能登空港から帰路につかれる予定です。

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