石川テレビ

 

第512回石川テレビ放送番組審議会 令和4年3月8日(火)

   ※新型コロナウイルス感染拡大防止、3密を回避するため、会議室での出席と
Microsoft Teamsを利用したWebでの出席を併用して開催

【出席委員】

委 員 長 岡 能久  
副委員長 前田 昌彦
委   員 谷内江 潤子 岩木 弘勝
北 篤司 松田 若子
宮本 陽子 金光 秀和
北尾 美帆

以上9名(うち1名はレポート提出)

1、審議番組(合評)

「ごみを出さない社会へ いま、私たちができること」
  令和4年1月23日(日) 午後1時50分〜2時45分 放送

毎年1回、石川テレビが環境特別番組として放送しているが、県民に環境の大切さや一人ひとりの取り組みの必要性を伝える姿勢は大いに評価できる。分かりやすく、ためになる番組だった。
「ゼロ・ウェイスト」という言葉は初めて聞いたが、番組の冒頭に説明があったので、スムーズに視聴できた。実際の取り組みが具体的で分かりやすく、身近なところから生活を変えられるポイントがたくさん紹介されていて、少し意識や視点を変えるだけで、ゴミがゴミで無くなることに気付かされた。
徳島県上勝町の取り組みは、ゴミ減量化や再利用を「町おこし」にもつなげているので、上勝町としての思いや今後の活動方針などが紹介されると良かった。上勝町のゴミ処理や再利用の年間収支に関する情報も知りたかった。
最近は地球温暖化に伴う気候変動が激しくなって、世界中で大災害が起きたり、農産物・水産物の収穫にも影響が出たりするなど、私たちの生活レベルでも環境がすごく変化している中で、この番組は環境問題の1つ「どうしたらゴミを減らせるか」について生活レベルでのヒントを与えていた。
上勝町のビール醸造所ではビンや廃材をインテリア等に再利用して新しい命を吹き込んでいたが、岡部里香リポーターの「ゴミを減らすって、カッコいいんだ」という言葉が印象に残った。ゴミ問題は突き詰めると「生き方の問題」で、正しい知識を啓発する作り方は真面目な人には伝わるだろうが、そうでない人たちに伝えるには「こういう生き方はカッコいいね、オシャレだよね」という視点の方が、“クールな番組”になると思う。
徳島県上勝町では、ホテルの石鹸を自分で使うだけの量を切り取ったり、13種類45分別のゴミの分別があったり、普段何気なく捨てているものを意識する「可視化」の大切さを感じた。それを義務や強制として行うのではなく、「自分が町に貢献できる手段やチャンスとして捉えている」という町の人の思いも伝わった。
「アップサイクル」は初めて聞いたが、どんな業種でも、捨てられるものに新しい価値を与えて製品化できるという情報は、分かりやすく勉強になった。
石川県で興味深かったのがダンボールコンポスト。簡単に生ゴミを分解してくれるならやってみたいと思ったところに、ダンボールコンポストが買える場所の情報が出てきたので、タイミングも良かった。何よりも使っている人たちの楽しそうな様子が伝わった。
金沢市の環境エネルギーセンターの焼却能力は6割台と余力があり、戸室の最終処分場はまだ50年も使用できる状況だが、ゴミ袋の有料化やゴミ発生の抑制、再使用やリサイクルにも力を入れていることに感心した。しかし、ゴミ処理にはものすごくコストがかかるので、その情報も盛り込めば良かった。

2、訂正・取り消し放送について

事務局より令和4年2月1日〜2月28日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。


3、番組に関する問い合わせ、苦情など
令和4年2月1日〜2月28
日までに編成部に寄せられた意見

 ▽令和4年2月お問い合わせ
電話 17件
メール 28件
はがき・その他 0通

「マンスリーNote」放送 令和4年3月27日(日) 午前11時45分〜11時50分(字幕放送)
            再放送 令和4年3月28日(月) 深夜2時58分〜3時02分(字幕放送)

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