石川テレビ

 

第497回 石川テレビ放送番組審議会 令和2年9月8日(火)

   ※新型コロナウイルス感染拡大の影響により書面で開催

【出席委員】

委 員 長 岡 能久  
副委員長 前田 昌彦
委   員 谷内江潤子 岩木 弘勝
北  篤司 松田 若子
宮本 陽子 金光 秀和
北尾 美帆  

以上9

1、審議番組(合評)

〜リフレッシュ3000回突破記念 with コロナ〜
「いしかわ ここが、いいね。みんな、いいね。」
  令和2年8月15日(土) 午後1時00分〜3時00分 放送

コロナ禍によって再考させられるものが、それぞれの分野において数多くあるように思う。この番組の底流には「元気を出そう」だけでなく、そういった面も上手に表現されていた。
コロナ禍県民を応援しようという企画は、まさにタイムリーで、メインの4つ(ソウルフード、温泉、合唱、夢花火)の内容も的を射ていると感じた。
冒頭、金沢駅の閑散とした状況、各方面への電車利用率の低さを通して、コロナ禍の現実が伝わってきた。
スタジオをベースにVTRと生中継をうまく繋ぎながら放送されていた。一つのネタをうまく分けて構成しており、「次は何だろう」という視聴者に期待感を持たせ、惹き付ける構成であった。
「withコロナ」のタイトルにかかわらず、「withコロナ」の観点が不足していなかったか。
映像から、スタジオに戻った後のBGMが大きすぎて、アナウンサーの方たちの話をしている内容が聞きづらかった。
スタジオの4人がほぼ座りっぱなしだった。スタジオでの動き、演出があっても良いのではないか。
温泉地を巡った料理家の寺田真二郎さんは、食にまつわる楽しみを自然体で伝える様子に安心感があり、画面に柔らかな空気感をもたらしていた。
寺田真二郎さんが出演する企画では、お店や地元食材の紹介だけではなく、アレンジ料理の紹介があったことで、食材を活かした家庭での楽しみ方を知ることができ、どんな料理ができるのだろう?自分でもできるのかな?と、より興味を持って、見ることができた。
山中温泉の旅館「胡蝶」のオーナーからの「コロナでは苦しかったが、スタッフや近隣の人たちとゆっくり話し合う時間ができて、全体で工夫して誘客に努めていきたい」という前向きな話が印象に残った。
白山市の「キッチンユキ」では、手間のかかるメニューがコロナで客が減ったことにより復活できた話は秀逸。「withコロナ」を感じさせる場面であった。
河谷アナウンサーのガイドは、少しはしゃぎすぎに思った。番組全体に言えるが、盛り上げるためとはいえテンションが高く、見る方としては少し引いてしまうこともある。
大合唱の部分は、コロナ禍の影響で色々と制約を受けているであろう中学生の生活に思いを馳せながら、その歌声に聞き入った。この企画が4校の生徒の活動への応援歌となったのではないか。
「リモート合唱」というので、最後は「Zoom」などで4校そろっての生の合唱を期待したのだが、そうではなかったようで残念だった。
合唱について、リモートで一体となるために、どんなことを工夫したのか、例えば、伴奏のピアノはどこで弾いたのか、各校の指揮者は何に合わせたのかなど、具体的なことが視聴者にもわかると良かった。
リモートでの4中学校の大合唱。4校は一緒にはなっていないものの、それぞれの学校でのコロナウイルス感染拡大防止対策の話がないままに大合唱が始まり、石川県内でもカラオケのクラスターが発生している中で、この企画は疑問に思えた。
花火の音が「今から始めよう!」「上を向いて前を向いていこう!」という意味に聞こえた。
花火玉に視聴者の願いが書かれたステッカーを貼り、願掛けとして打ち上げるというのは良かった。
夢花火の打ち上げも、夜間ではないので、花火がただの煙と音だけで残念だった。夜、打ち上げた録画でも良かったのでは。

2、訂正・取り消し放送について
事務局より令和2年7月1日〜8月31日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
令和2年7月1日〜8月31
日までに編成部に寄せられた意見

 ▽令和2年7月お問い合わせ
電話 27件
メール 42件
はがき・その他 0通
 ▽令和2年8月お問い合わせ
電話 31件
メール 29件
はがき・その他 0通

「マンスリーNote」放送 令和2年9月27日(日)午前11時45分〜11時50分(字幕放送)
            再放送 令和2年9月28日(月)深夜2時53分〜2時57分(字幕放送)

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