石川テレビ

 

第490回 石川テレビ放送番組審議会 令和2年1月15日(水)

【出席委員】

委 員 長 岡 能久  
委   員 毎田 健治 谷内江潤子
岩木 弘勝 松田 若子
宮本 陽子 金光 秀和
北尾 美帆  
以上8名
1、審議番組(合評)

開局50周年記念番組
「桂文珍の新春夢対談 〜勝負の世界に生きる男たち〜」
令和2年1月2日(木) 午後2時30分〜3時25分 放送

今年は東京オリンピックということもあり、テーマが「勝負」ということで、時機を得た、ふさわしいテーマ設定だった。
タイトルに「勝負の世界に生きる男たち」という言葉が付いていたこともあり、厳しい稽古のシーンとか、戦いの世界の厳しさというものが全面に出てくる内容が多いのかなというイメージを持ったが、実際に番組を見ると、全体的に和やかなムードで、素の二人の顔を見ることが出来た番組だった。
二人は、文珍さんに対して軽妙な受け答えをして、とても雰囲気の良い対談風景だった。
輝関がよくしゃべる楽しい人で、すごく好感を持った。
文珍さんの「お客さんの雰囲気で予定した内容を変え、あとはアドリブです」という話や、ゲストの二人も「前の日から相撲のシミュレーションをしている」とか、また「直前に戦い方を変えるのか迷ってしまったら、思いっきり変えたほうが良い。迷ったままだと負ける」という勝負に関するプロフェッショナルな話をされ、大変興味深く感じた。
対談なので話がメインになるが、「勝負飯」のコーナーとか、子どもたちから質問を受けるコーナーとか、視聴者を飽きさせずに見させる工夫も効果的だった。
話のテーマとテーマの間がはっきり区切られていたことと、CMのあとは三人の勝負の美学というような案内があったことで、長いCMもさほど気にならなかった。
番組での文珍さんの目線が気になった。撮影場所が相撲場ということで、入ってはいけないところがあるのかもしれないが、狭苦しいところでの撮影で無理があったような気がした。
企画書に『関取は土俵に上がり相手と対峙する。そこには「勝負」の世界で戦う者にしかわからない「哲学」があった』とあり、「哲学」とはどういう「哲学」なのか興味を持って見始めたので、ちょっと期待外れだった。
「勝負飯」のところも、「勝負飯」というよりも好きな食事を紹介しているような印象を受けた。何故、「勝負飯」と言っているのか、それを食べることでどう対戦に影響してきているのか、「勝負飯」にまつわるようなエピソードをもう少し聞けると、もっと印象に残った。
「勝負」というテーマで、あえて文珍さんの落語の世界の勝負と類比させる必要があったのか疑問だった。もし取り上げるのであれば、類似点だけではなく、違いもやり取りの中で出てくると、さらにそれぞれの勝負の世界が浮き彫りになったのではないか。
何故、西南部中学校が金沢市立であるにもかかわらず強いのかとか、この道場と中学校の相撲部の関係はどうなっているのか、何故、二人が出会うことになったのかとか、もう少し対話を成立させている中で適切な情報提示があっても良いのかなと思った。

2、訂正・取り消し放送について
事務局より令和元年11月1日〜12月31日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 令和元年11月1日〜12月31日までに編成部に寄せられた意見)
 ▽令和元年11月お問い合わせ
電話 20件
メール 31件
はがき・その他 1通
 ▽令和元年12月お問い合わせ
電話 25件
メール 75件
はがき・その他 0通

「マンスリーNote」放送 令和2年2月1日(土)午前11時45分〜11時50分(字幕放送)
            再放送 令和2年2月3日(月)深夜2時23分〜2時27分(字幕放送)

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