石川テレビ

 

第485回 石川テレビ放送番組審議会 令和元年6月11日(火)

【出席委員】

委 員 長 岡 能久  
副委員長 菅沼 堅吾
委   員 毎田 健治 谷内江 潤子
岩木 弘勝 北  篤司
北尾 美帆  
以上7名
1、審議番組(合評)

アングル2019「32年ぶりの野風増 〜小林学級 最後の授業〜」
令和元年5月4日(土)午後6時00分〜6時30分 放送

野風増学級というとてもユニークな小林先生の授業と生徒の絆が出ている心温まる番組だった。
学校生活で出会った先生たち、中でも良い意味でも悪い意味でも強烈な印象を受けた、あるいは影響を受けた先生方を思い出した。
生徒だった高野さんの娘さんが「何十年経っても恩師と思える先生がいるのがすごい」、「それだけ先生は偉大だったんだと思う」と言っていた。恩師と言える先生がいる野風増学級の生徒たちは幸せだなと感じた。
「子どもたちが大きくなった時、人生の中で色々な困難に陥った時に逞しく生きていけるように、そういう子どもを育てたい」という小林先生の教育観に共感した。
平成という時代が失った大事なものを伝えたかったのではないかなと思った。
制作者がこの番組で一番伝えたかったこと、何を一番描きたかったのか。
先生自身が「悔いが残っている」と言っていたが、もう少し掘り下げて知りたかった。それがある意味問題提起になるのかなという気がした。
小林先生は野風増学級をもう一度作りたいと35歳の時から挑戦してきたが、残念ながら出来なかった。何故出来なかったかと思いながら男泣きしているシーンはジーンとくるものがあった。
途中、テロップで「学校と教育委員会から一日だけ校舎の使用許可が出た」と入ったが、どうしてこういうテロップを入れたのか。
このクラスだけが特別なのか、この野風増通信はこの学年だけなのかとか、校内野営合宿は何年くらい行なったのかなど、はっきりしなかった。
クローズアップされた元生徒の二人のそのあとの人生に具体的にどのように影響があったのか、どういう人生を歩まれたのかというエピソードがあると良かった。
小林先生自身の姿は逞しいというよりもむしろ感傷的、情緒的に流れているかのように見え、先生の掲げる理想の人間像と先生の現実の差というのが大きく、先生の弱さは、個人的な弱さとして描き出した方が良かったのではないか。
最後に「皆さん思い出の先生は元気ですか?」と言って、幕を閉じたのが感動的で、お世話になった方の顔が浮かび、心を揺れ動かされた。

2、訂正・取り消し放送について
事務局より令和元年5月1日〜5月31日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 令和元年5月1日〜5月31日までに編成部に寄せられた意見)
 ▽令和元年5月お問い合わせ
電話 36件
メール 57件
はがき・その他 8通

「マンスリーNote」放送 令和元年6月23日(日)午前11時45分〜11時50分(字幕放送)
            再放送 令和元年6月24日(月)深夜2時23分〜2時27分(字幕放送)

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