第376回 石川テレビ放送番組審議会 平成20年7月8日(火)

【出席委員】

    委 員 長

水野 卓哉
    副 委 員 長 桶谷千鶴子
    委   員 青木 桂生 古谷 俊明
    若杉 幸平 杉野 哲也
谷内江 潤子 倉 ひとみ
    城﨑 英明 中島 円
以上10名
1、審議番組(合評)
石川テレビ創立40周年記念番組 「医療危機 ~ある公立病院の苦闘~」
  
放 送  5月31日(土) 午後1時30分~午後2時25分

過疎地域・能登の医療実態を追った良い番組だった。献身的な医師個人の努力でかろうじて支えられている医療現場の厳しさが改めて伝わった。医療の安心感がないと地域そのものが衰退する。能登の活性化に苦悩しているが、まず現況を知ることが重要だ。

しかし、ではこの状況をどうしたら克服できるのかの将来展望が示されておらず、見終わって、不満足感も味わった。第2、第3の続編を作って切り込んでもらいたい。

公立病院の経営悪化は自治体の財政悪化が影響している。福祉、医療の分野は政治の優先順位の問題。東海北陸自動車道の開通には約1兆2000億円かけた。従来の北陸自動車道経由利用より15分間短縮される。そのために1メートルの道路を作るのに600万円。有史以来初めて少子高齢化・人口減少を迎えた日本の政治に180度の発想の転換が必要になる。

わが国の医療行政に問題が多い。医師会と厚生労働省の調整が不十分で、医療体制が不備になっている点が多いのではないか。病院とかかりつけ医の連携をもっと進め、地域医療の安定化を図るべきだ。クスリの2割が捨てられるというようなクスリ漬け診療などにも無駄がないか。真夜中の救急患者のうち本当に緊急性のある患者はどのくらいなのか。アメリカでは上級看護師には処方権まである。イギリスには薬剤師に処方権がある。医療制度の仕組みを変えることが必要だ。

小児科、産婦人科の医師が足りないということだが、東大の皮膚科には100人以上の研修医が集まると聞く。待遇の平等化を図り、過疎地にも安心できる医師の配置が欠かせない。

  
2、訂正・取り消し放送について

事務局より平成20年6月1日~6月30日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成20年6月1日~6月30日までに編成部に寄せられた意見)

 
☆平成20年6
月お問い合わせ合計約115件

電話(59件)
HP(56件)
はがき・その他(0通)

  

【問い合わせが多かった番組等に関して】

「石川サンバ」関連(19件)

CD&DVD発売や着うたなどのサービスの有無、入手方法等問い合わせ

「石川テレビスーパーニュース」(9件)

ニュース内容に関する問い合わせ等

「ワンピース」(5件)

放送時間等問い合わせ


 「マンスリーNote」放送予定  平成20年7 月26 (土) 11:00~11:10 (字幕放送)
             再放送 予定  平成20年7 月27日 (日) 25 :50~26:00 (字幕放送)
 

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