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過疎地域・能登の医療実態を追った良い番組だった。献身的な医師個人の努力でかろうじて支えられている医療現場の厳しさが改めて伝わった。医療の安心感がないと地域そのものが衰退する。能登の活性化に苦悩しているが、まず現況を知ることが重要だ。
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しかし、ではこの状況をどうしたら克服できるのかの将来展望が示されておらず、見終わって、不満足感も味わった。第2、第3の続編を作って切り込んでもらいたい。
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公立病院の経営悪化は自治体の財政悪化が影響している。福祉、医療の分野は政治の優先順位の問題。東海北陸自動車道の開通には約1兆2000億円かけた。従来の北陸自動車道経由利用より15分間短縮される。そのために1メートルの道路を作るのに600万円。有史以来初めて少子高齢化・人口減少を迎えた日本の政治に180度の発想の転換が必要になる。
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わが国の医療行政に問題が多い。医師会と厚生労働省の調整が不十分で、医療体制が不備になっている点が多いのではないか。病院とかかりつけ医の連携をもっと進め、地域医療の安定化を図るべきだ。クスリの2割が捨てられるというようなクスリ漬け診療などにも無駄がないか。真夜中の救急患者のうち本当に緊急性のある患者はどのくらいなのか。アメリカでは上級看護師には処方権まである。イギリスには薬剤師に処方権がある。医療制度の仕組みを変えることが必要だ。
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小児科、産婦人科の医師が足りないということだが、東大の皮膚科には100人以上の研修医が集まると聞く。待遇の平等化を図り、過疎地にも安心できる医師の配置が欠かせない。
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