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落語家・桂文珍の当意即妙の司会で、新春らしい楽しい番組になった。年末年始のスペシャル娯楽番組の多さにいささか閉口気味だったが、出演者の話にゆっくり耳を傾け、視聴者もそれぞれに今年の抱負や将来展望について思いをめぐらすことができた番組だったのではないか。
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若い女性写真家・梅佳代さんのトークに引き込まれた。素朴な能登弁の梅さんの自然な語りの後だったので、陶芸の久世建二金沢美大学長、笛奏者の藤舎眞衣さんもリラックスして話すことができたように思う。昨年の新春座談会は、作家の高橋治さんという重鎮が出演され重々しい感じもしたが、能登が生んだ「あんみつ姫」のような着物姿の梅佳代さんのキャラクターで、番組が盛り上がった。
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兼六園の時雨亭での収録がよかった。雨、みぞれ、そして時々の光…、北陸の冬特有の天候が刻々変化する映像もしっとりとして美しかった。
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梅佳代さんの「男子は無敵だ」「限界を決めない」、久世さんの「土を落としただけでできた形が作品」、藤舎さんの「ドアを閉める音も音楽。どんな音にも耳を澄ませ、自分の思いをこめて奏する」といった姿勢が印象に残った。若い人にも参考になった点が多かったのではないか。出演者の今後にも「初心忘れずに」と応援したくなった。横笛演奏がもう一曲聞きたかった。
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日常生活に「ひらめき、きらめき、ときめき」が大事と思いながら生きてきたが、ときめきが薄れた年代に入った。そんな時、梅佳代さんみたいに自然に、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」を実践できることはすごいことと感激した。出演者の人選が良かった。 |
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タイトルは「ヒラメキ☆じぶん流」だったが、制作上、どうひらめいて成功したのかの過程がいまひとつはっきりせず、物足りなかった。 |