第365 回 石川テレビ放送番組審議会 平成19年6 月12 日(火)

【出席委員】

    委 員 長

水野 卓哉  
    委   員 青木 桂生 若杉 幸平
  谷内江潤子 倉 ひとみ
    城﨑 英明 中島 円
                                           
                                            以上7名
   

1、審議番組(合評)
      「激震の町で生きる~能登半島地震から2カ月~
  
          放 送 5月31日(木) 午前10時00分~10時55分
          再放送 6月23日(土) 午後1時30分~2時25分

地震発生から2か月。災害というぶっつけ本番の対象に取り組み、よく編集されてまとまっていた。悩むことがたくさんある中で、前向きに生きる勇気が紹介された。暖かい励まし、思いやりが感じられた番組だった。

倒壊した家の前でぼう然と立ち尽くす人。自分だけが頼り、ここで生きていくしかないとの思いでくちびるをかむ。映像からは、それ以上の、激しい不満、不平を口にする人はいなかった。本当にそうなのか、非常時は自制が働くが、これから不平、不満が出てくるかもしれない。ピンからキリまでの生活の差が出てこよう。淡々としたドキュメンタリー番組であり、本当に相手の痛み、苦しみを映し出していたか、問題の重さをもっと伝えてほしかった。その点、少し物足りなかった。

65歳以上の住民が半数を占めるという日本有数の過疎地域の大地震。阪神・淡路大震災の都会型の災害とは違い、住民の住まいの問題が解決されたとしても、根本的な地域の復興につながるのかどうか。新潟県山古志村の震災状況に似ている。山古志村は住民の9割がまた帰って住みたいと願っていたが、7割しか戻っていない。高額な金を工面し自宅を新しく建て直しても子供たちが住まないというのであれば、建て直しの意欲もわかない。

被災者に最大300万円の補償金が支給されるということだが、住宅の補償に使えないのではおかしい。いい補償システムを国や自治体が新しく作ればいい。エンディングは能登の美しい海、緑の山が映し出され、人々の表情も地震発生時より穏やかになりいやされたが、問題の根は深い。

門前深見の板谷区長はすばらしい人だ。ご自身が他の人から介護を受けるぐらいの高齢な方なのに、「命をかけてがんばる」と陣頭指揮して、住民を小舟で避難させた。柔らかな笑顔、能登の風景とともに印象に残った。

義援金の規模、使途、配分がどの様になっているのか知りたい。

  
2、訂正・取り消し放送について

事務局より平成19年5月1日~5月31日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなか った旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成19年5月1日~年5月31日までに編成部に寄せられた意見)

☆平成19年5 月お問い合わせ合計約59件

電話(23件)
HP(40件)
はがき・その他(0通)

「マンスリーNote」放送 平成19年6月30日(土)11:15~11:25 (字幕放送)
            再放送 平成19年7月1日(日)26:45~26:55 (字幕放送)
 

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