第364 回 石川テレビ放送番組審議会 平成19年5 月8 日(火)

【出席委員】

    委 員 長

水野 卓哉  
    副 委 員 長 桶谷千鶴子  
    委   員 青木 桂生 若杉 幸平
    谷内江潤子 城﨑 英明
                                           
                                            以上6名
   

1、審議番組(合評)
ハイビジョンスペシャル『時をつなぐ』
第11回「門前 総持寺 ~700年の歴史と雲水たち~」

  
5月7日(月) 午後7時00分~7時54分放送
     26日(土) 午前10時00分~10時54分再放送

佐藤史樹さんは、静岡県で自動車整備士をしていた21歳の時、友人の借金の保証人をし、取り立てに悩んでいた。人間はどうして苦しむのか。近くの住職から「花開いて蝶来る」の言葉を得て、総持寺の門をたたいた。この佐藤大貫さん(31)が雲水として修行する1年を追っている。作ったものは必ず壊れる。「諸行無常」とはいえ、能登半島地震が起き、総持寺に、大貫さんに新たな試練が訪れた。番組構成がよく、人間の精神的な問題、永遠のテーマを厳しい修行を通して描いた。

太鼓橋を渡ってから、入門許可を得るまでの応答の言葉が不明瞭で、なんと言っているのか、はがゆい思いがした。「声が小せぇーよ」とか聞こえたが、字幕があったらよかった。大貫さんが首座となる関門の禅問答「法戦式(ほっせんしき)」の問答に興味があった。ここも、問答を字幕で紹介してほしかった。他の雲水たちとの対戦の内容はどうだったのかも知りたかった。

ナレーターが大貫さんの気持ちを代弁して話が進んだが、大貫さんの心の葛藤、悩みが本人の口からもっと語られたら、説得力があったのではないか。

バブル崩壊で年間3万人以上の自殺者が出る不安の時代。一人の若者を通して心の問題を追った良心的な番組だった。能登半島地震の後遺症の大きさにも心痛む。宗教心の厚い能登の人たちだから、復興に役立つのではないかと期待している。托鉢僧にお金を渡し、声をかける品のいいお年寄りの女性が印象的だった。
  
2、訂正・取り消し放送について

事務局より平成19年4月1日~4月30日までの自社制作番組放送の中で上記に該当した番組はなか った旨、報告した。

3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成19年4月1日~年4月30日までに編成部に寄せられた意見)

☆平成19年4 月お問い合わせ合計約100件

電話(25件)
HP(75件)
はがき・その他(0通)

「マンスリーNote」放送 平成19年5月26日(土)11:15~11:25 (字幕放送)
            再放送 平成19年5月27日(日)26:05~26:15 (字幕放送)
 

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