★
|
加賀(金沢)の魅力を語る「ふるさとラブトーク」。正月なればこそじっくり見られる良い企画だったと思う。桂文珍、高橋治、真野響子、山下晴子の4人の人選は良かった。出演者は山下晴子さんを除いて県外者(遠所者)ということもあり、地元に生まれ育ったものには気付きにくいことも客観的に指摘されていた。ふるさとを愛する気持ちを大切にすることが、金沢の未来を育むパワーになっていくと再認識した。華やかで、視聴率も9.8%あったと聞き、納得できた。
|
★
|
企画書には”大いに語る”とあったが、そんなに大いに語っている感じはなかった。文珍さんの話の持っていき方には感心したが、石川県民性を“奥床しい”と評価されていたが、そうかなあと疑問も抱く。
|
★
|
収録場所がスタジオから離れ、老舗の料理屋(金城楼)にしたのは良かった。正月らしい雰囲気が感じられ、料理についても勉強になった。
|
★
|
高橋治さんは高名な作家だが“10年考えてから、必要なら変えていく”“急ぎすぎないで”など含蓄のある長老の考えが示された。環境破壊に抵抗した文化人らしい人の発言で、示唆に富んでいた。ただ、加賀藩の本多家老の禄高が20数万石だったと言われていたのは5万石の勘違いだろう。
|
★
|
地元鳥越出身の山下晴子さんの業績の紹介が十分でなかったのは残念だ。床の間に大理石の小作品2つが置かれてあったが、海外にスケールの大きな作品があり、その映像も入れながら紹介すれば良かったと思う。
|
★
|
話の展開にテロップが入れられていたのは親切でまとまっていた。ただ、料理にしても出演者の仕事ぶりにしても一口メモみたいな情報、映像が盛り込まれたら良かった。理解を深めるのに役立ったと思う。 |