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石川県ゆかりの俳優 的場浩司さんがナビゲーターとなり、3県3人の若手中堅の夢追い人を訪ねた。熱血漢的場さんと3人が共鳴しあい、それぞれ道は異なっても更なる向上を目指す姿の紹介は、見る人に感動をあたえ、すがすがしい余韻が残った。
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「企画意図」のコンセプトに情熱、挑戦、躍動感とあったが、「躍動感」はあまり伝わってこなかった。福井のマリンバ奏者の平岡さんは調律の仕事から、演奏者、指導者に転身され、マリンバの楽しさを伝えたいという夢に向かう一途な気持ちが伝わってきた。的場さんも目を輝かせてマリンバを叩き好感が持てた。
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金沢の彫刻家 丹羽さんは、動物を彫刻にする時は解剖、剥製にまでしてしまうと言われ、その探究心に驚いた。もの作りの奥の深さに感心した。的場さんの「自分は鉄の玉。いつも磨いていないと錆びてしまう」という言葉に、どの職業にでも通じるものがあると感じた。
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富山の花火師 松田さんにはもう少し、若いながらに失敗した経験を聞きたかった。的場さんが「花火取り扱い危険」講習を受けたのは、すごいと思った。松田さんが的場さんのために打ち上げた花火は、できれば家族みなで見てほしかった。次回が楽しみで、同年齢の多くの人たちに見てもらいたい。
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3人それぞれ個性的で、けれん味なく夢を語り、素直に描かれたことに好感を持った。ただし、この種番組の成否はインタビュアーが大きなかぎを握る。的場浩司さんの起用はいかがか。37歳にして、とにかく感動の言葉は「わー、すげえ、すげえ」ばかり。彼なりに努力、番組を盛り上げようという意欲は買えたが、やはりしっくりこなかった。 |
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マリンバの音、花火、彫刻の石膏を割るとき―それぞれ「一瞬」のときのために情熱をかけ努力する若い人たちの紹介は、元気が出て嬉しい。マリンバを制作する福井の社長さんまで登場した。ある石川県内の「手打ちそば」の催しで、信州そばの職人をゲストに呼んでいた。「鳥越」など石川県にもいいそばがあるのに‥。地元を見つめ直そう。 |