第357 回 石川テレビ放送番組審議会 平成18年9 月12 日(火)

【出席委員】

   委 員 長

水野 卓哉  
   副委員長 桶谷千鶴子  

   委   員

青木 桂生 小室 紘之
    的場 明司 若杉 幸平
  谷内江潤子 倉 ひとみ
  城﨑 英明 畑 由美子
  中島   円  
                                           
                                            以上11名
   

1、審議番組(合評)
デジタル放送開局記念番組「時をつなぐ」
第3回「加賀大名行列」
~仙之助すごろく日記~

  
9月4日(月) 午後7時00分~7時54分放送

金沢から江戸までの480キロ。12泊13日の参勤交代の旅を落語家の古今亭志ん五の語りで進め、古今亭朝太が実際に歩いた。現在のサラリーマン生活との比較を交えながらの流れ、紹介は軽いタッチで、おもしろく為になった。お笑いのバラエティーはおもしろいがその場だけで後には何も残らないが、この番組は見やすかった。学問的な時代考証を追及しているわけではなく、見終わってから少々の知識を他人に話せる。全て実在のところを紹介しているのがいい。参勤交代の道は北陸新幹線の通る道でもある。

東京本郷の東大赤門は、将軍家と加賀藩の婚礼の縁から赤く塗り、構内が加賀藩の上屋敷だったことは知らない人もいたのではないか。

今の会社でいうと、秘書課長補佐クラスの小川仙之助(27歳、独身)の生活、江戸屋敷での勤務は午前10時から午後3時まで、あとは酒を飲んで‥との生活はうらやましい。人間らしく生きていたのでは。今のサラリーマンの方が大変か。ただ、参勤交代は足だけが頼り、昔は足の速さ、丈夫さが武器だった。

大金をつぎ込んで、全行程を紹介する手法もあろうが、すごろくで飛び飛びに要点を紹介する手法はおもしろい。想像力を働かせることができるので評価する。

ハイビジョン映像できれいだが、カメラアングルがややダイナミックさに欠けた。もう少し果敢に撮影してほしかった。
3回見直したが、東大赤門にたどり着く直前の20分間がカメラ、音楽とも江戸時代的なものがなく、インパクトに欠け、眠くなった。一工夫あっても良かった。この150年間で社会は一変している。現代との比較で、時をつなぐ発想は乱暴過ぎるところもある。どこがどう違うかを出したら番組に締まりが出たのではないか。
実在するすごろくの絵が美しくて興味があった。もう少しすごろくの絵を紹介してほしかった。
私の家もかつては本陣だったが、大勢の行列を組めるのは10キロぐらいまでではないか。1日40キロも整然と歩けず、途中はワーッと小走りしていたのではないか。歴史を残すためにも10キロほどの歩道を整備し”参勤交代ロード”を作ったらどうか。

川を渡るときの”ふんどし隊”がおもしろかった。でも危険な取材でしたね。人が沢山並ぶと本当に水流が変わったのでしょうか。激流のとき高い報酬を求める”水増し請求”とは‥。参勤交代(加賀藩のは1往復で5億円以上かかったと言われた)が、いろいろな生活を支えていたんですね。

  
2、訂正・取り消し放送について
事務局より平成18年7月1日~8月31日までの放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。
3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成18年7月1日~8月31日までに編成部に寄せられた意見)

☆平成18年8 月お問い合わせ合計約40件

電話(約20件)
HP(約20件)
はがき・その他(なし)

☆平成18年7 月お問い合わせ合計約40件

電話(約20件)
HP(約20件)
はがき・その他(なし)

 「マンスリーNote」放送   平成18年 9月23 日(土) 11:00~11:10
              再放送   平成18年 9月24 日(日) 25:55~26:05
内容: 明石事務局長から審議概要を報告した後、ゲストに迎えた"明日の野町を考える会"会長の越田智弘さんに日頃の活動についてお話を伺った。また、番組に対するご意見等を語っていただいた。
 

Copyright (C) Ishikawa TV. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている文書・映像・音声・写真等の著作権は石川テレビに帰属します。