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金沢から江戸までの480キロ。12泊13日の参勤交代の旅を落語家の古今亭志ん五の語りで進め、古今亭朝太が実際に歩いた。現在のサラリーマン生活との比較を交えながらの流れ、紹介は軽いタッチで、おもしろく為になった。お笑いのバラエティーはおもしろいがその場だけで後には何も残らないが、この番組は見やすかった。学問的な時代考証を追及しているわけではなく、見終わってから少々の知識を他人に話せる。全て実在のところを紹介しているのがいい。参勤交代の道は北陸新幹線の通る道でもある。
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東京本郷の東大赤門は、将軍家と加賀藩の婚礼の縁から赤く塗り、構内が加賀藩の上屋敷だったことは知らない人もいたのではないか。
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今の会社でいうと、秘書課長補佐クラスの小川仙之助(27歳、独身)の生活、江戸屋敷での勤務は午前10時から午後3時まで、あとは酒を飲んで‥との生活はうらやましい。人間らしく生きていたのでは。今のサラリーマンの方が大変か。ただ、参勤交代は足だけが頼り、昔は足の速さ、丈夫さが武器だった。
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大金をつぎ込んで、全行程を紹介する手法もあろうが、すごろくで飛び飛びに要点を紹介する手法はおもしろい。想像力を働かせることができるので評価する。
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ハイビジョン映像できれいだが、カメラアングルがややダイナミックさに欠けた。もう少し果敢に撮影してほしかった。 |
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3回見直したが、東大赤門にたどり着く直前の20分間がカメラ、音楽とも江戸時代的なものがなく、インパクトに欠け、眠くなった。一工夫あっても良かった。この150年間で社会は一変している。現代との比較で、時をつなぐ発想は乱暴過ぎるところもある。どこがどう違うかを出したら番組に締まりが出たのではないか。 |
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実在するすごろくの絵が美しくて興味があった。もう少しすごろくの絵を紹介してほしかった。 |
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私の家もかつては本陣だったが、大勢の行列を組めるのは10キロぐらいまでではないか。1日40キロも整然と歩けず、途中はワーッと小走りしていたのではないか。歴史を残すためにも10キロほどの歩道を整備し”参勤交代ロード”を作ったらどうか。 |
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川を渡るときの”ふんどし隊”がおもしろかった。でも危険な取材でしたね。人が沢山並ぶと本当に水流が変わったのでしょうか。激流のとき高い報酬を求める”水増し請求”とは‥。参勤交代(加賀藩のは1往復で5億円以上かかったと言われた)が、いろいろな生活を支えていたんですね。
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