第356 回 石川テレビ放送番組審議会 平成18年7 月12 日(水)

【出席委員】

  委  員  長

水野 卓哉

  委     員

青木 桂生 小室 紘之
  的場 明司 若杉 幸平
  谷内江潤子 倉 ひとみ
  城ア 英明 畑 由美子
  中島   円  
                                           
                                            以上10名
   
平成18年度第1回番組審議会に当たり、新委員に青木桂生、的場明司、畑由美子、中島円の4氏が就任し、委員の構成は男性6人、女性5人で、昨年度より1人増の11人となった。また、委員長に水野卓哉氏、副委員長に桶谷千鶴子氏を互選した。

1、審議番組(合評)
デジタル放送開局記念番組「時をつなぐ」
第1回「息子 飛生(ひゅう)へ」
〜奥能登で暮らす母と子の記録〜

  
7月3日(月) 午後7時00分〜7時54分放送

7月1日にデジタル放送が開始されてのハイビジョン番組第1作。奥能登の厳しい自然の中で生きる母と子の生活が美しい映像に展開された。日本の原風景、田舎の生活。忘れかけていたものを再認識させられた。

2年以上前から準備されていた石川テレビのデジタル化にかける意気込みが明確になった良い番組だった。キャロラインさんは外国人ながら、たくましく厳しい母の姿を見せた。最近の日本の若いお母さんの子供への愛情の希薄さを思うと、すごい、と感じた。人間は力をもっているんだ、大丈夫なんだ、という希望を与えてくれる番組だった。

かつて3年間近くアメリカで生活したことがあるが、子供を育てる喜び、楽しみをもう一度教えていただいた。できるならもう1回、子育てをしたいと思った。当時私の子供は5歳、米国社会の中では、“イエス”“ノー”をはっきり言える子、“自分でやるべき”という自主性をもつ子を育てる教育だった。子供は一時期与えられた授かりもの、親が先に死んだあとは自立して社会の中で生きるように‥との考えが米国社会に浸透しているように感じた。

穏やかに語るナレーターが良い。最初の頃はへっぴり腰でマキを割っていた少年が、番組の最後にはたくましく割っていた。その姿は少年の成長ぶりを如実に表している。ゲストハウスの建設作業、稲刈りなどで、地域の人たちが助け合って生きる姿は“結(ゆ)い”と言われるが、この言葉が番組の中で使われていればもっと良かった。

母親と一緒に取っ組み合いする飛生クン。その姿に学びたい。私は小学校のPTA会長をしたことがあるが、ささいなことで母親が文句を言ってくる。子供を甘やかしすぎる。子供たち、親に見せたい番組なので、再放送、DVDなどの方法で、この秀作をもっと多くの人に見てもらいたい。美しい“イネの花”を初めて見た。泥壁は湿度を取ってくれる。“季節の変わり目が好きだ”という飛生クン。成長したその後の飛生クンの映像が見たい。

  
2、訂正・取り消し放送について
事務局より平成18年6月1日〜6月30日までの放送の中で上記に該当した番組はなかった旨、報告した。
3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成18年6月1日〜6月30日までに編成部に寄せられた意見)

☆平成18年6 月お問い合わせ合計約50件

電話(約30件)
HP(約20件)
はがき・その他(2通)

 「マンスリーNote」放送   平成18年7月29日(土)11:10〜11:20
              再放送   平成18年7月30日(日)26:45〜26:55
 

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