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金沢大学の助教授から、東大の助教授へ。金沢にもなじみのある福島さんを主人公としたドラマで、親近感があった。中村梅雀さん、田中美佐子さんほか、母親役の野際陽子さん、兄役の佐野史郎さんらいい配役で構成されていて感動的なシーンが多かった。
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障害者や重病人を扱うドラマはあまり好きではない。“お涙頂戴”のストーリー展開が苦手で、見ていて苦痛を覚える。でも今回の番組は、安心して見続けられた。
光成沢美さんをボランティアに誘った友人が 、福島さんとの結婚に心配する場面などもあり、社会は完全な善人だけの集団ではないという現実を反映しているように思えて安堵した。
最後に、福島さんご夫妻の実際の講演の場面があったことで“実話なのだ”という印象を強くした。全盲ろうの福島さんではなく“福島さん”という人に惹かれていく様子も自然で、まったく違和感なく見ることができた。
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全盲ろうという重い障害をもっている人が、人間らしく生きることの難しさ、私たち健常者が普段何気なく行っているコミュニケーションがいかに困難であるかを改めて認識させられた。
この番組は障害者を抱える人たちから健常者へのメッセージを見事に伝えている。弱者に対する思いやりこそが現代の日本に欠落しているものであり、教育現場に立つ人間として、考えさせられることが多かった。
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実際に福島助教授ご夫妻の講演を聞いたことがある。指点字をされていた沢美さんを見て“大変だな”と思ったことがあり、番組を見て大変感動した。田中美佐子さんがこの役を明るく演じ、他のそれぞれの俳優も自然体で演じられていて良かった。 |
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奥さんの家族、家庭環境のことはよく分かったが、積極的で明るい福島さんの人格を形成されたお母さんや家庭のことなども知りたかった。
とにかく“魂の幸せ”を訴えた番組のクオリティーは高く評価される。再放送の機会を待つ。
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