第348 回 石川テレビ放送番組審議会 平成17年10 月11 日(火)

【出席委員】

  委  員  長

水野 卓哉  

  副 委 員 長

桶谷千鶴子  
  委     員 法師善五郎 尾山  碧 
    谷内江潤子 倉 ひとみ
  城﨑 英明 石川 倫子
                                           
                                            以上8名

1、審議番組(合評)
TOSHIBA 130周年スペシャル
「甦る幻の文字書き人形」
~天才からくり師 田中久重に挑戦~
  
10月2日(
日)午後4時~4時55分放送

ロボット日本のルーツとも言うべきからくり人形。一視聴者として、大変興味深く見た。壽、松、竹、梅を巧みに書き上げる精巧なカム、しかも木製。操り糸は錯綜。復元はまるでパズル解き。また人形の頭(かしら)は当時の一流の技による、と判明した。台座なども、現代の膝芸家が舌を巻いていた。この人形を作った田中久重翁、無尽灯、雲竜水、和時計、蒸気船も作るという、まるでダビンチかエジソンのような人物。東芝の祖、とははじめて知った。

番組的には一工夫ほしかった。CGを駆使、人形のメカニズムをもっと分かり易くしてほしかった。また、終盤、万博会場で開かれた”世界からくりコンテスト”のシーンが唐突に出てきた感じで、番組構成上に違和感があった。コンテストの入賞作品の紹介も不充分。つまり文字書き人形の復元と儀右衛門の紹介だけにした方がすっきりした番組になったのではないか。

3回も見てしまった。大学で工芸を教えているが、学生にも見せたい番組だった。最後に「コンテスト」を紹介したが、逆にハイレベル、完成度の高い「儀右衛門」の素晴らしさが際立った。

石川県にも大野町にからくり師の大野弁吉が住んでいた。儀右衛門と同時代の人で「茶運び人形」などの作品が残っている。このように江戸時代というのは時間をかけ、無理、無駄をして科学技術、芸術を進歩させたのだなと思う。あの時代は平和な時代。平和が持続すると文化を育てる。その時のスポンサーはどういう人たちだったのだろう。カネとひまを掛けることは現代にはなかなか受け入れられないことだ。

日本のこのからくり人形がアメリカに渡ったのは、南北戦争の頃だ。どうしてアメリカに渡り、誰が買い戻したのか。情報では買い戻しには1千万円程掛かったらしいが、個人なのか、法人なのかを知りたい。

  
2、訂正・取り消し放送について
    事務局より平成17年9月1日~9月30日までに上記に該当した番組はなかった旨、報告した。
3、番組に関する問い合わせ、苦情など
 (平成17年9月1日~9月30日までに編成部に寄せられた意見)

☆9 月お問い合わせ合計約70件

電話(約20件)
HP(約50件)
はがき・その他(なし)

 「マンスリーNote」放送   平成17年10月22日(土)11:00~11:10
             再放送   平成17年10月23日(日)27:25~27:35
内容: 明石事務局長から審議概要を報告した後、ゲストに迎えた花幸会主宰 御供田幸子さんに日頃の活動についてお話を伺った。
また、テレビ番組に対するご意見ご希望を語っていただいた。
 

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