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単なる、少年たちの親善旅行ルポに終わらせず、日本の野球に対する問題意識と明確なメッセージが伝えられ、見応えありかつ感銘した。松井選手の言葉を選びながらインタビューに答える姿に改めて好感を持った。松井選手の「野球を楽しもう」、そして米側コーチの「野球を楽しみ、野球と共に成長させる」という考え方に賛同する。負けているのにダッグアウトでダンス、ふざけあう米側、緊張感あふれる日本側。対比がくっきりと分かれたシーンは野球に対する彼我の姿勢を見事に浮かび上がらせた。
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帰国後の少年たちの楽しげな様子、優しくなった?コーチの照れる姿に思わず微苦笑した。明徳の松井選手敬遠事件、今回の駒大苫小牧の暴力事件に象徴される、根性、勝利至上主義の日本の野球風土に大きな警鐘・教訓となる番組となった。
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3年近く米国で暮らしたが、米人から「エンジョイ ユア ライフ」(生活を楽しんでね)と言われた。日本人なら多分「がんばってね」と言うだろう。「グッド」「ベリーグッド」など、全ての面でほめ言葉があふれている。キリスト教の精神が根底にある。学校では「人間は個々に能力(タレント)を与えられている」と教えられ、個人の才能を伸ばすという前向きな姿勢である。日本の指導者や親も子供を人格を持った人間として扱うようにした方が良い。このあたりがもう少し番組の中に出ていたら良かった。
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大リーグ観戦、親善試合など、1週間におよぶ大旅行は1時間でも収まりきらないだろうに、帰国後の金沢リトルの変化まで収め、30分番組としてよくまとめられ、言うことがない構成だ。「野球を楽しめ」を始め、「楽しめ」が何度となく出てくるが、仏教でも「常楽我浄」と言う言葉があり、宗教的にはもっと深い意味があるが「楽しむことは我を清める」とも言える。松井選手も子供たちに「早い時期に夢を持って楽しみながら一歩一歩努力しなさい」ということを言っているのだと思う。 |
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「9月11日の衆院選選挙報道について」
NHKも含めて民放各局は、開票と同時に当選確実を打っていた。出口調査で大体の傾向が把握されるだろうが、一般には驚くべき速さだ。フジ系列は柔道世界大会の中継をはさんでの特別番組だったので、他局にチャンネルを替えたことが多かった。
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