石川テレビ

 

第547回石川テレビ放送番組審議会 令和7年9月9日(火)

   

【出席委員】


委員長 山本 博
委 員 谷内江 潤子 岩木 弘勝
北 篤司 松田 若子
宮下 智裕 谷口 陽子
北尾 美帆  
リポート提出 平田 浩二

以上9人

1、審議番組(合評)

「石川さんパレット」 特集企画「戦後80年 いま、平和ですか」
放送:令和7年8月14日(木)・15日(金)

戦後80年という節目だが、世界では戦争が過去のものとなっていない。タイトルにある「いま、平和ですか」という問いかけは、とてもシンプルだが、真っ直ぐ視聴者の心に届き、番組への関心を自然とひきつける良いフレーズだと思った。
郷土の偉人で、多くの県民がその名前を聞いたことがあるはずの西田幾多郎に焦点を当て、彼の思想を分析したことは、石川テレビならではの企画で良かった。彼が戦争責任を問われたことがあったと初めて知った。内容は少し難しかったが、とても勉強になった。
西田幾多郎という人物や思想の背景についてもう少し時間をとって説明をしないと、戦争責任を問われたことに対する専門家の解説が理解しにくかった。これだけの内容をしっかり伝えようとするには、企画全体の時間が短かったと思う。
西田について取り上げた資料に偏りを感じた。また、もっとふさわしい取材対象者がいたと思う。重要なものほど時間をかけて念を入れ、より正確で公正な報道をしてほしい。
竹澤平和吉さんは、その言葉や表情のひとつひとつから、長年生きてきた重みが画面越しに感じられた。しっかりとした口調で語る、平和へのメッセージ、願いがしっかり伝わってきた。
平和吉さんの「民衆がどうあれ、そのトップが平和へ向かうための手段を相互に考えていく必要がある」という言葉は重みと説得力があった。今の社会情勢に対して、重要な視点になると思う。
今後は戦争体験者や語り部がさらに少なくなる。生の言葉を伝える報道の責任を改めて感じる番組だった。
「俳句に託す平和の願い」というタイトルなので、もっと俳句を紹介してほしかった。実際は、俳句を作ることで自身の過去を振り返っていたのだと思う。タイトルと内容に温度差を感じた。
この週の「石川さんパレット」は、キッズウィークとして子どもリポーターが出演していた。戦後80年企画も多くの子どもがみていることを考慮し、子どもでも理解できる内容にかみくだいて放送する必要があったのではないか。


2、訂正・取り消し放送について

事務局より令和7年7月と8月の自社制作番組放送の中で、訂正・取消しに該当した番組はなかった旨、報告した。



3、番組に関する問い合わせ、苦情など
令和7年7月1日~8月31日
までに編成部に寄せられた意見

 ▽令和7年7月・8月のお問い合わせ
電話 50件
メール 74件
はがき・その他 0通

「マンスリーNote」放送 令和7年9月28日(日) 午前11時45分~11時50分(字幕放送)
           再放送 令和7年9月30日(火) 午前2時20分~2時24分(字幕放送)

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