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「安心できる場所に」輪島市のデイサービス等福祉施設が本格再開
能登半島地震から4カ月。輪島市の福祉施設が本格的に再開しました。
「きょうから本格始動になりますのでまたみなさん一致団結してよろしくお願いします!きょうも一日、頑張りましょう!」
輪島市三井町の福祉施設「あての木園」。1日から職員が通常勤務となり、訪問介護や通所介護などのサービスを本格的に再開しました。
「お久しぶりです。会いたかったです」
けさはさっそく、市内の仮設住宅などで暮らす70代から90代までの4人が訪れ施設を利用しました。
「輪島に帰ってこられてよかったね」
「お母さん嬉しい。嬉しい。やっと泣けたんじゃない。」
ただ、地震前と同じ状態に戻ったわけではありません。
生活支援員 山崎妙美さん:
「水は出るんですけど流したらダメだと言われているので利用者にも迷惑をかけるし職員の方にも負担がかかっている本当に工事が早く始まってほしい下水管が割れている状態なので工事が始まらないと水が流せない」
断水は解消されたものの、下水を流せない状態が続いています。このため入浴支援は流れた水を濾過して再利用する循環式のシャワーでしのいでいます。
生活支援員 砂田諒太さん:
「1個しかないのが不便です、効率悪くなったなという感じですね3か所あったのが1か所しかできなくなっているしあんまりいっぱい利用者を受け入れるのもちょっと大変…」
20人以上いた利用者は2次避難するなどして現在は7人ほどだと言います。
砂田さん:
「利用者さんすごい減ったし寂しいですね。今まで通りに戻れるのかな、いつ戻れるのかなというところです」
それでも、きょう4カ月ぶりに施設を利用した人はスタッフや他の利用者との再会を喜んでいました。
利用者:
「みんなと会えて嬉しい」
山崎さん:
「安心できる場所にしたいなと思っています輪島来て大丈夫だぞ輪島でも普通に生活できるんだぞというのをPRしたい、そんなデイサービスにしていきたい」
輪島市では、老人ホームなど入所型の福祉施設が4カ月がたった今も10施設で休所が続いています。あての木園が運営する特別養護老人ホームについても来月の再開を目指していると言う事です。