第41回(7/29日放送) 
大学院 材料設計工学専攻 博士前期課程2年 瀧口 剛さん

今月パリで開かれた高分子研究の世界最大規模の学会で、研究者や技術者たちを前に 研究成果を発表する KIT大学院2年 瀧口 剛さんの姿がありました。 彼の研究は、微生物を使ったプラスチックの合成やがて土にもどる環境に優しいプラスチック(生分解性プラスチック)です。従来の製造方法による生分解性プラスチックは熱に弱く、用途は限られていました。瀧口さんは、微生物の活動が最も活発になる温度と鈍くなる温度を一定の周期で繰り返すという方法で、熱に強い超高分子量の合成に成功したのです。これは、衣服や医用材料など幅広い製品化の道を拓く画期的な合成方法として注目されています。
番組では、より高度な生分解性プラスチックの合成について紹介するとともに、 貴重な経験となった国際学会での様子などを交えてお送りします。


第40回(7/22日放送)
 大学院環境土木工学専攻 博士前期課程2年 矢野 真義さん

4月、名古屋で行われた土木学会中部支部総会で、大学院2年の矢野 真義さん優秀研究発表賞を受賞しました。
この賞は、中部7県の大学や企業、国や県など土木の研究者が一堂に集まる研究発表会で、特に優れていると評価された研究発表に対して贈られるものです。受賞の対象となった矢野さんの研究は、「コンクリート補修技術の開発」。 セメントと水の比率の違いでコンクリートの割れ方にある傾向が見られることに注目し、ひび割れにあわせて修復方法をかえていくという研究が高く評価されたのです。企業の研究者が多い新技術部門での快挙です。
番組では、受賞を喜びながらもコンクリートへの情熱をさらに強くし、後輩たちとともに熱心に実験に取り組んでいる矢野さんの表情を追いかけます。


第39回(7/15日放送) KIT 環境システム工学科4年 綿谷 真之さん

世界最大のブレイクダンスコンテスト『BATTLE OF THE YEAR』日本予選で、3年連続ベスト4に輝き、8月に迫った日本最高峰のダンスコンテスト『JAPAN DANCE DELIGHT』では、シードチームとして優勝をめざす、「SASUKE」。 今や、金沢のみならず、全国を代表するブレイクダンスチームとして知られている。 そのチームリーダーが、KIT環境システム工学科4年 綿谷 真之さん。 都会に憧れる人が多い中、彼はここ、金沢から日本トップレベルのパフォーマンスを生み出すという1つの伝説を作り上げてきた。SASUKEの踊りは、もはやプロの域に達しているが、彼にはダンスとは別の将来への思いがあった。 KITというフィールドで作り上げた綿谷さんの夢とは?
15日の放送では、今在る場所でベストを尽くすという彼のメッセージにのせて、SASUKEの力強いパフォーマンスがさく裂します。


第38回(7/8日放送)
 居住環境学科 4年 山本晋也さん

金沢工業大学「Web運営プロジェクト」。研究室やクラブ・サークルなどの団体、学生個人のHPに至るまで、Webサーバーの管理・運営を行っている学生主体のプロジェクトです。 つまりインターネットを使って、KITの学生の活動を広く表現していくためのアドバイザー的存在居住環境学科4年 山本 晋也さんはそのプロジェクトリーダー。大学内から発信される情報を多くの人に知ってもらいたいと工夫を凝らす一方、学生全員がHPをもてる環境にあって、HP作成に興味をもつ学生のアドバイザーとしてさまざまな質問に答えたり、スキルアップのための講習会開催の中心的役割を担っています。 8日の放送では、貴重なプロジェクト活動を通して学んだことや今後のIT環境への展望について話す山本さんの横顔をご紹介します。


第37回(7/1日放送) 大学院システム設計工学専攻 博士前期課程1年 松岡 恵子さん

「安心で楽しい日常生活」は、誰もが望んでいることです。 バリアフリーやユニバーサルデザインといった、人に優しいものづくりや空間が あちらこちらで見られるようになっています。 大学院1年 松岡恵子さんは、祖母の介護をきっかけに、高齢者や身体の不自由な人でも過ごしやすい生活環境やシステムを研究したいとKITに進みました。直接、手をさしのべるのではなく、その人たち自身の持っている能力を活かした環境づくりを考えることが、より多くの人たちの快適な日々につながるのではないか、と考えたからです。 そんな彼女が、取り組んだ実験は、お年寄りになること!?といっても身体のあちこちにおもりをつけ、動作を制限した状態で調理するなどの動作実験です。 そして、それらの実験を通して、お年寄りにとっての快適な設計や調理器具の配置などを提案していこうというものです。
2040年には、この国の3人に1人が65歳以上の高齢者になると予測されている今、 彼女の研究成果は、まさに私達の快適な毎日へ続く光の道となるかもしれません。
  
  
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