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名古屋市の徳川美術館と言えば、御三家の筆頭・尾張徳川家に伝わる国宝9件、重要文化財59件を始め、1万件あまりに及ぶ
貴重な大名道具を所蔵し、大名文化を伝える日本で唯一の美術館だ。

この秋、その徳川美術館から国宝3件、重要文化財6件を含む尾張徳川家の至宝が石川県立歴史博物館で公開される。
武士の魂ともいえる刀剣や武具、家格を表す茶道具や能道具などまさに御三家の筆頭らしい美術品の数々が並ぶ。

中でも、徳川美術館のコレクションの華と言われるのは国宝『源氏物語絵巻』と国宝『初音の調度』だ。

現存最古の『源氏物語絵巻』は徳川美術館でも公開は年に1度という貴重な美術品だ。
保存上の理由で絵と詞書は別々にされていたものを、およそ5年かけて去年巻物へと仕立て直しが完了し、
美術館以外では金沢が初めての公開だ。
今回はコレクションの中でも特に華やかな2場面が公開となり、それぞれに注目して欲しい点も異なり、興味深い。
また、国宝『初音の調度』は徳川幕府の三代将軍家光が娘の婚礼道具として製作させたもので、日本の蒔絵史上最高傑作と言われる品だ。
まさに政治・経済とも頂点にあった幕府の威信を示す豪華さだが、
実はその裏に将軍家の思いが隠されていて、一層作品の価値を高めている。

番組では『源氏物語絵巻』と『初音の調度』を中心に一足早く見どころを伝える。

 

「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」金沢展公式サイトへ

【国宝 初音蒔絵眉作箱】